素晴らしい研究紀要にびっくりしました。

 鳥取の岩成さんから「研究紀要」を送っていただきました。すごい!かっこいい。まず、そう思いました。A4サイズで紙の質感もたまらない。これにDVDも出す予定だと言う。
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まずは、中身をご覧いただきましょう。



すべてお見せしたいのですが、著作権の関係や生徒の顔が大きく載っているのものは掲載していません。
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この研究紀要は今年10月16日に開催された研究会のまとめとして発刊されたものです。内容を読むと2007年からの取り組みが書かれています。「美術による学び研究会」にも参加されたことが書かれていました。
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湯原会長のあいさつを読んで驚きました。この会の部員はわずか12名なのです。これから美術教師は選択教科がなくなることから、減っていくでしょう。でも12名の部会でもこれだけのことができるということを知り、何だかすごく元気を与えてくれます。
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なぜこの研究が生まれたのか、なんだか話しかけられているような感じで読みました。原点に戻りながら美術教育の在り方について考えてみようという感覚が伝わってきます。読んでいると、いっしょに話したくなるような、そんな感じです。
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「見て楽しむ」の見開きの左ページの鑑賞を巡る様々な疑問、あ。まず、この疑問を洗い出すところからはじめたんだなあと思いました。あるいは、新たにわいてきた疑問。そして小松さんのこれまでをふりかえりつつ、出してみた一つの答え。コーディネーター。
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このページは日常実践が紹介されています。きっとくわしく説明したかったのかもしれませんが、思い切ってビジュアル化。何をしているのか気になります。
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「「楽しめ!美術教育」は裏を返せば「なぜ楽しめていないのか?」という問題提起でもあります。」という岩成さんの言葉からはじまります。これまでの取り組みを見つめ直し、楽しみの5つの視点を示しています。
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この紀要は、ものすごく参考になりました。短い時間で、相手をひきつけるものになっているからです。「美術科」ならではです。鳥取のみなさまに感謝!

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Commented by 東良 雅人 at 2009-11-25 19:45 x
これいいでしょー
「見よう」じゃなくて「見たい」って思える紀要ですよね。
私も先週,鳥取の研究会に参加してこれをいただき,これぞ美術の力って思いました。「楽しめ!美術教育」っていうコピーもいいですよね。
Commented by 山崎正明 at 2009-11-26 01:00 x
東良さん、本当にいいですね。これを見て、思った事。やっぱり美術教育の紀要になっていますよね。これだけ文字を少なくしながらも、研究は自分たちのやってきたことに対しての自己批判も含まれています。そのことがこの少ない時間でちゃんと伝わってくるんです。
実は、この紀要を見てから、次の指導要領改訂に向けてやってみたいことが私の中でますます大きくなりました。
この前は山梨で見たビデオもまた、短い時間でよくぞここまでというインパクトの強いものでした。
このところ、すごいものに出会えてうれしい山崎でした。
Commented by akitaroiwa at 2009-11-27 20:25
紹介ありがとうございます。大会参加者に「初めてじっくり紀要を最後まで開きました。」と言われたのが最大の喜びです。他はさておき一番の狙いがそこでしたので。東良さんの言葉もうれしいです。(鳥取の会ではお世話になりました。)色々な取り組みが拝見できるのもこのブログのおもしろさですね。
Commented by 山崎正明 at 2009-11-28 06:42 x
岩成さん、この紀要、私は千葉大会に持っていきまいした。これを見せると、みなさん、驚いていました。
かっこいいですからね。そしてこの研究会のメンバーの数を見てさらに、驚いていました。
そうです、少ない人数でもこれだけのことが出来るってことを示してくれました。なんだか自分のことのようにうれしかったです。
例えば、今全道造形教育研究大会の各地域ので開催が厳しいと聞きます。それは人数のことも大きいでしょう。でも、この鳥取の取り組みは、なんだか、勇気を与えてくれる、そんな気がします!ありがとう。
Commented by すずきひとし at 2009-12-06 08:43 x
コメントが遅くなりました。このブログでページをくくって、これまでにない、『見たくなる紀要』におどろき、是非見たいものだと感じていたところ、全造連の千葉大会の体育館の会場で、山崎先生に「あれ、見たいなあ!」ってせがんだら、なんと、かばんからこの紀要が出てくるではありませんか。早速その場に集まっていた先生方でまわし読みしました。
美しい!魅力的!斬新!期待通り見たくなる紀要でした。全国どこでも研究紀要というと、挨拶から始まり、見たいところがすぐ開けない分厚い製本。美術科らしさを感じさせないものです。形式が先走って、『用と美』が備わっていない。その点この紀要は一石を投じるもののように感じました。岩成先生ブラボー!!
Commented by yumemasa at 2009-12-06 09:53
鈴木さん、あの場の雰囲気よかったです。なんかこう、みんなパッと笑顔になって。なぜかたき火を囲んでいるような(笑)
それは、さておき、やはり、いいです。
刺激的なものですね。美術はこうでなくては!!
岩成さん、本当に よい仕事ですね。
Commented by 小松亜希恵 at 2009-12-12 16:28 x
初めてコメントを書かせていただきます。鳥取の小松といいます。ここで、紹介していただいて、反響の大きさに驚いています。テーマが決まったとき、まず作る私たちが楽しまなきゃ!ということで作りました。おかげで、こだわらなくてもよいところ(弁当券・名札とか)まで、ついつい。でも、参加者も主催者も楽しんだ1日でした。
Commented by 山崎正明 at 2009-12-13 07:28 x
小松さん、こんにちは!よかったです。反響があって。たった12人の部員でここまでできるんだ!っていうメッセージでもあります。でも頑張るではなく「楽しむ」。そして美術だからこその仕事。
内容面でも、自分たち(一般的な美術教育も含めて)のしてきたことを振り返るという手法、これも大事なことだと思っています。ありがとうございます。
Commented by hakusuke at 2010-01-12 22:59
読んでいて楽しくなる研究紀要です。紙の香り?もよかったです。地域の先生方にも、紹介して見ます。鳥取の先生方ありがとうございました!
Commented by yumemasa at 2010-01-12 23:59
そうでしょ!この紀要は刺激になります。研究紀要の発送業務をみんなでしているのもいいですしね。
山梨も注目です。札幌もいま動きていますよ。何しろ全国大会ですからね。
by yumemasa | 2009-11-24 00:17 | Comments(10)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明