(寄稿)『全国学校図工・美術写真公募展』の意義 永関 和雄 先生
2010年 03月 11日
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このブログでつながっている全国の方に「第1回全国学校図工・美術写真公募展」の紹介をしていただきありがとうございました。
今回の写真展、何とも硬い感じの名前ですが、だれにでも内容が分かりやすいと言うことで名付けました。
写真はこれまで「思い出」や「記念」を残したり、視覚的な情報を伝達する手段として、「きれいにはっきりと撮す」ことが求められることが多かったと思います。
しかし、今日のようにデジタルカメラが普及し、性能がよくなってくると、視覚的な造形美術の最も身近な表現手段として考える必要があると思います。
この展覧会は、「学校の図工や美術の授業にカメラを」を合言葉として始まった授業実践の集大成として企画した公募展です。
美術教育関係者だけではなく、広く社会に向けて美術表現の楽しさや素晴らしさをアピールすることは、真に豊かな社会を作る上で欠かせない重要なことです。
多くの人は、図工や美術を通してだけ培うことができる感性が、人の健康な心の成長にとっていかに重要かということに、あまり気付いていません。
全国造形教育連盟では、この写真展の他にも、組織内に美術館部会を新設して学校と美術館を「仲良し」の関係にすることを目指した活動や全国の先生方が組織している図工・美術教育研究会を結び、連携を図る活動をしていますから、山崎さんのブログでも大いに紹介してください。
山崎さんとはいつも話していることですが、多くの方々に私たちの思いを知っていただくことが、大切です。そのためにも、時々はブログに参加しますので、力を合わせて造形美術教育を守り育てて行きましょう。
(山崎感想)永関先生の言葉「美術教育関係者だけではなく、広く社会に向けて美術表現の楽しさや素晴らしさをアピールすることは、真に豊かな社会を作る上で欠かせない重要なことです。」この考え方の具体例のひとつが現在 東京写真美術館で開催されている『全国学校図工・美術写真公募展」です。永関先生もこの展覧会を大変重視されています。
写真提供はAPA副会長の鈴木英雄さんです。
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