全国学校図工美術写真公募展を見て…青空BOOK宮本一郎さん

「第一回 全国学校図工美術 写真公募展」を見に行かれた「青空BOOK」
の宮本一郎さんにご寄稿いただきましたの紹介します。では、お願いします。

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 東京都写真美術館で行われた「第一回全国学校図工・美術写真公募展」を見てきました。
これはAPA社団法人日本広告写真家協会と、全国造形教育連盟とのコラボレーション授業の3年間の実践の集大成といえる写真展でした。

全国学校図工美術写真公募展を見て…青空BOOK宮本一郎さん_b0068572_6363833.jpg 自分の作品を自分で撮影する。しかも全員に、一人一台ずつ渡されたカメラを自由に使って写す。とても恵まれた夢のような授業である。

 生徒たちのどの作品からも、どこで撮ろうか?どんな光でとろうか?どうやって写せばかっこよく見えるだろう? ちょっと変わった写真にしてやろう!と、考え抜いて、悩みまくって、真剣に集中して撮影したのがとてもよく伝わってくる。

 



そして、撮影した写真の中から自分のイメージあった一枚をセレクトし、それを作品としてタイトルをつけ、それにコメントを書き添える。彼らの心のどこかで生まれた、ひとつのイメージが幾重にもわたり繰り返し、メディアを変えて表現されることで、それを見る者は、生徒たちの心象風景ともとれる奥の深い、色々に解釈のできる物語に接しているかのように感じる。
 造形、作文、写真と、感覚的なものを総動員して作られた作品はどれも濃厚で素晴らしかった。

 APAの審査員の方は、「賞という順位づけをするのが躊躇されるほどに、どの作品も個性的で素敵でした。」と表彰式でおっしゃっていたが、まさにそのとおりだろうと感じた。
 心の底から、みんなどれも甲乙つけがたく最高だと思った。

(山崎感想)美術教育に深く関心をよせていただいてる宮本さんは、撮影者の視点から 子どもの心や頭の中で何が起こっているのかに思いを巡らせ、ご覧いただいています。うれしいです。


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by yumemasa | 2010-03-26 06:37 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明