美術教育を見直す

美術教育を見直す_b0068572_10475099.jpg 美術教育が必修教科から消えるかもしれないという危機感を感じています。
これまでの美術教育でよかったのかという問題提起が「美術教育学会」で指摘されました。
 北海道の合同教育研究集会における美術分科会でも渡辺貞之氏より「一方では、これまでの美術教育を通して美術嫌いをつくりだしてはいなかったか」という問いかけもありました。
 「美術は好きな子がやればよい」「趣味や才能の教科」「図工の指導ってわかんないよなー」「結局成績なんて先生の好みでしょ」「美術でがんばるのはいけど、勉強もしてほしい」こう言われることもある教科です。
  
総参加者140名! 第53回日本美術教育学会学術研究京都大会閉幕

この研究会報告の概要は美術教育にたずさわる方々は必ず読んでおきたい内容です。美術科・図工科はなぜ必修教科として必要なのかという原点に戻り、考え、国民から理解を得られなければ、教科は消滅するかもしれません。本当にここ数年が大事な気がします。

なお、「美術サポーター」という言葉も私の印象に残った言葉でした。当然、鑑賞教育を視野に入れてのことでしょう。
Commented by shiho at 2004-12-11 18:33 x
「酒井式」のコメントでは、丁寧な返信ありがとうございました。
yumemasaさんが紹介しているトコロをいろいろ見てまわりました。
yumemasaさんのようなベテラン教師でも向上心をもって、熱く頑張っている先生がいると思うと、なんか心強いです。

うちの人といろいろ話してみました。
どなたかもコメントしてましたが、「できないことをできるようにする」
ということが彼の中での教師としての仕事と考えているところが大きかったです。特に彼は小学校の教師というころも大きいのかな・・・。授業についてこれない子をつくらないって大事ですよね。
Commented by shiho at 2004-12-11 18:34 x
「表現する」っていうことの意味のとり方がお互いに違うので、「酒井式」については意見がかみあいませんでした。
ただ、「指導する」ということについては、自由に好きなようにと言われて描けるものじゃない、どう導いていくか(指導方法)が、それぞれの教師のやりかた(式)だろう、といことには分かる気がしました。
例えば、山崎先生の指導は「山崎式」なわけです。「酒井式」とは違って、指導方法として市場(笑)に出てはいませんが。
私はやはり、「表現」って、「できないことをできるようにする」分野とは違うと思うんですよね。
文章は苦手で私の言いたいことが伝わってるかどうか?ですが。
yumemasaさんのような美術の先生に出会えてる生徒たちは幸せですね。
頑張って下さい。陰ながら応援してます。

こどもの城の作品展、あまりに素敵な作品ばかりで、画面上ですが「じ~ん」としてしまいました。
Commented by yumemasa at 2004-12-11 21:20
文章が苦手って自分で言わない方がいいですよ、きっと。ちゃんと伝わっています。生徒にも言うんです。不器用だとか、才能がないなんて決めつけるなよ!って。
よろしければ、11月27日の「子どもは必要があれば描く」という記事と「豊かな美術教育を!」の授業のビデオ(8分)をご覧下さい。
ところで、私よりすぐれた授業をしている教師はたくさんいます。他の先生のサイトやブログでも共感するところがあったら、メールでもコメントでもしてあげてください。それが私たちの励みにもなりますし、結果として子どものためにもなっていきますから。これからも応援よろしくお願いますね。shihoさんにコメントすることで私もまた勉強になっています。ありがとうございます。
Commented by 自然数の本性(数の言葉ヒフミヨ) at 2023-10-12 04:40 x
≪…美術科・図工科はなぜ必修教科として必要なのかという原点…≫を、文化(文明)を時の流れで捉えるような教育環境あるといいなぁ~ 
 人の本性(本質)を、[見るモノ](主体)と[見られるモノ](客体)について、芸術と数の言葉ヒフミヨ(1234)の繋がり(縁起)を「草枕」に想う・・・
 絵画と数学とを具体から抽象の視座で、美術史・数学史の流れで捉える手助けが[美術科・図工科]にあり、その切り口に触れる(本質)の導きが・・・
 この物語の淵源は、2冊の絵本で・・・
  すうがくでせかいをみるの
  もろはのつるぎ (有田川町ウエブライブラリー)
by yumemasa | 2004-12-11 10:48 | 美術科の存在理由 | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明