子どもにはよいおもちゃを(1)
2004年 12月 11日
クリスマスが近くなりました。親バカな私たち夫婦はクリスマスプレゼントを買うのが楽しみです。
子どもが小さい頃は、「ろばのこ」という店で毎年クリスマスプレゼントを買っていました。ちゃっかり親に孫のおもちゃを買うなら「ろばの子」でとお願いしたこともありました。
奮発して買ったスイスのネフ社の積木(創始者であるネフ氏が1958年に発表したものです。高校の美術の教科書でも紹介されていました。)は今は家の飾りとなっています。
「ろばの子」では良質なものだけを厳選し、提供しています。絵本も販売しています。私の好きな本「 センスオブワンダー」も置いています。
私のまち北広島では、このような店が皆無。札幌のおもちゃの店に行っても、本当に悲しくなります。売れるキャラクターものがテレビと連動してあふれています。
市で予算をとって保育園や幼稚園、公民館などにこんな良質なおもちゃや絵本を提供できないかなあ。
子どもに関する悲しい事件がおきるたびに、いろいろなことが論議されますが、生まれてから小学校にあがるまでのこの大切な時期こそ、子どもの環境をもっと大事にしなければいけないと思うのです。
私の恩師である故伊藤隆一氏が、大学生のときに行った京都の研修旅行で、「東京でNIKI TIKIや北欧のインテリアや家具を置いてある店をぜひ見て来なさい」とおしゃってくれたことに感謝しています。その価値が今はよくわかります。親としても美術教師としても。
というわけで、親になった人には「ろばの子」に行くことをすすめています。幼稚園、保育園、小学校の先生にもぜひ訪ねて欲しい店です。
オーナーの藤田春義さんは心の温かい方です。子育て支援の会でも「おもちゃに関する講演会」などをされています。
なお写真の中の人形は煙山泰子さん(KEM工房)という方が考案したおもちゃです。今年北海道の津別町に行ったとき、娘が前から欲しかったと言って買ったものです。
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★子どもにはよいおもちゃを(2)
私は子どもミュージアムという団体に入っているので、ネフのつみきはしっています。http://www2.famille.ne.jp/~kobo/
それだけに生活科のおもちゃづくりはかなり力が入っています。
また感想をいただければと思います。美術ではないですか・・・。
実はここで紹介した「おもちゃ」は実は子どもの多様な「学び」をひらいていくという役割を持っているんですよね。
それから美術だけ考えていてはだめでしょうね。狭くなってしまいますから。
しかし、ネフ社をはじめ、すぐれたおもちゃは使われなくなっても、こうやって飾っておけるんですよね。
私もこのネフスピール、いつかは欲しいと思っています。以前、NHKの番組でおもちゃに詳しそうなおじさんが、このネフスピールで楽しそうに遊んで見せてくれているのを見たときは、おもしろいおじさんだとしか感じませんでしたが、おもちゃを勉強してみて、ネフの積み木の美しさやおもしろさを理解しました。やはり、よいおもちゃに関する情報を発信していくことって、必要だなと感じています。