『デジタルカメラを使った鑑賞授業』(その2)寄稿 鈴木斉さん
2011年 01月 26日
1月19日に行われた研究授業では、そのプレゼンの発表会をしました。
それぞれの作者が語る説明入りの画面を見ながらのトークです。
みんなで見入って、納得して、思いを共有?
研究授業参加の先生方も巻き込んで、とても楽しい鑑賞の時間になりました。
最後に、私も子どもたちと同じ方法で、自分の作品をプレゼンしました。
子どもたちが自分の作品に新たな意味付けをしたり、あらためてよさに気づいたり、
互いの作品のよさに共感しやすかったり、
言語表現を意識した授業としての実践ととらえられたり、
立体作品の鑑賞方法として変革をもたらした、貴重な瞬間のように思えました。
教師にとっても、授業中には把握しきれなかった子どもたち一人一人の作品への思いや、
部分部分に隠されていた意味などを理解するチャンスともなりました。
「へえーっ、そこにはそういう意味があったんだあー」と。
これは子ども理解を手助けする貴重な資料となると思います。
展覧会や保護者会等への利用も可能で、きっと好感的な評価を得る事でしょう。
以下はカメラの授業についてまとめたレジュメです。
様々なところでこの実践が広がって、もっともっと練られていったらと思う次第です。
ヒントを与えて下さった三澤先生と埼玉・所沢の小学校の先生方のグループには、
松林小学校の浅野先生共々、あらためて感謝いたします。
子どもたちの感想が届いたら、また紹介したいと思います。
三澤先生と所沢の小学校の先生方の研究発表会が2月中旬にあるとか・・、
今から楽しみです。
(山崎感想)レジメの6、つまりこの授業での活用法は新たな提案だと思います。しかも取り組みはいたってシンプル。興味を持ちました。表現と鑑賞をいったりきたり。そして学びの共有が生まれます。
教師にとっては、子どもの表現に対しての受信力が高まると思います。
先生のいう通り、これは教師側にも、変革をもたらします。授業中に見逃していた、子どもたちの作品への思いやこだわりに気づかされるのです。いいのができたね!とは言えるのだけれど、いかにぼーっと作品を見ていたのかと。細かなところに隠れていた子どもの心情に気づかされるのです。この鑑賞授業を経験したら、授業中にもっと、子どもたちの思いを大切にしようと気づくに違いありません。質問しても話せなかった子が、しっかりと語っています。
ひとつは、教室の中でももたらす相互理解。それからもうひとつは、教師の受信の感度を高めるということでしょう。「授業中に見逃していた、子どもたちの作品への思いやこだわりに気づかされるのです。」という言葉がとっても印象的でした。
「子どもがカメラと友達にに心を許して本音で語る」・・・そういう事ね。自分の実践を他の人がわかりやすい言葉で客観的に分析してくれると、またまた見えてきます。ありがとさん。