子どもの表現を受けとめる
2011年 05月 29日
それは単にほめて伸ばすなどというレベルのものではなく、一人一人の活動の様子や表現の意図に応じたあたたかい言葉でした。
「上手だね」「頑張ったね」「素敵だね」などという言葉ではなく、その子が描いた絵の意図に応じた言葉です。
笑顔で子どもといっしょに絵を見る。わずかな時間です。そこには共感が生まれていました。
子どもが先生の言葉がけで笑顔になったり、目と目があったり、うなづいたり…。
「表現」(結果としての作品だけではありません)をしっかり「受信」してくれる人がいるからこその美術教育です。
美術教育でなくても、大人だってそうです。自分の意図した事に共感してくれる人がいたら、すごく、うれしいし、安心しますものね。
このような教師の受信力の高まりは「絵の手紙」に取り組んでいることにもよります。
さて、そんな保育が行われているのですから、私のところに、以前に描いた絵をどんどん見せにきてくれました。
(追記)先生が笑顔になっているのは、子どもを「発見」するからじゃないかなあ、などと思いました。
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☆「いつも見かける中学生の印象と違います」
子どもたちのすごいところ、うれしそうなところに気づけたり、つきあえた時って、私たちの顔もほころんでますよね。それがまた子どもに伝わって、とっても大切な雰囲気が生まれる。「先生見て、見て!」っていうせりふ、いいよなあ。
近いうちに、山崎先生にしっかりお聞きして導入していきたいと思っています。
親子のコミュニケーションの材料としての、制作はとても重要だと常々考えていました。だって、子たちは、一番初めに、家族に自分の思いを分ってほしいし、共感してほしいですものね。
ぜひ、東京の保育園でもやってみたいです。
東京でも広がれば、子どもの幸せが増える事になります。
私も、さまざまな幼稚園とのかかわりから多くを学んでいます。
さて井上さんの子どもの思いや意図に応じた評価の言葉は、「環外を得たり!」って感じなのでしょうか、本当に笑顔を生み出しますね。
「子どもを見とる」授業研などでももっと大事なことですよね。
全国大会での井上岩崎組の提言、楽しみしています!