「図工・美術の授業にカメラ」が持つ力(その2)
2011年 09月 17日
「選ぶ」という行為は、自分のイメージに照らして、色や形(構図)、光などをもとに、新たな価値を生み出す場面です。
この1枚に決めるというのが、とてもいいのです。価値葛藤場面です。
実は表現活動(「人生」も…)そのものが選び決める連続によって成り立っているわけですが、そのことがものすごく分かりやすくあらわれるのがこの「選ぶ」場面です。
極端に言えば、撮影した写真の中からのベストショットを教師が決めたらダメなのです。決めるのは「自分」です。
選ぶ場面は迷いますから、互いに意見を求める場面も出てきます。画面を見て「ねえ、これどっちいいと思う?」なんてやっているわけです。
「あー。決められない!困ったあ〜」なんて声はざらにあります。そしてその先に待っているのは最終決断です。選んでいる時の表情は、真剣そのもの。
「あー、最近こんなに悩んだ事ない!どっちにしよう」なんて事を言った生徒もいます。
特に、『「選ぶ」という行為は、自分のイメージに照らして、色や形(構図)、光などをもとに、新たな価値を生み出す場面』とか、『撮影した写真の中からのベストショットを教師が決めたらダメ。決めるのは「自分」』というご指摘はごもっともです。大いに共感しました。