「美術の授業にカメラ」で写真家の上村孝幸が来られた時のことです。鉛筆デッサンに目をとめられ、このようなことが写真での光が生み出す効果につながるとお話されました。「デッサン」の授業では光の方向も意識しますから、同じことが起きるわけです。こうしたことを授業の中でちょっと触れる、そうして学びをつなげてあげる。そうしたことがすごく大切で、年間の授業を構成して行く上での大事なポイントになっていくと思います。教育を「学び」の視点でとらえると、こうした「つながり」がたくさんあることに気がつきます。
下の写真はデッサンの授業の時に使う色立体。色彩の授業で使うだけでは学習した内容は閉じたままになりがちですが、教師が「つなげる」ことで大きな効果を生み出します。短い授業時間数ではこうした工夫は欠かせません。そして何より、おもしろいし、本質が見えてきます。この授業ではたった数分、生徒に紹介するだけです。
一見バラバラな内容も「学び」という視点でとらえると、つながります。そして何より 子ども自身に学びをつなげる力をもっとつけていくことが大切です。もちろん、他の教科にもつながります。美術は特につながりやすい。
「学び」を「つなげる」をテーマに研究できるほどだと思っています。これ、おもしろいと思っています。
私の所属する石狩造形教育連盟では
「育みたい力」として「つなげる」をあげています。
《関連記事》 ☆
「つなげる力」