鑑賞の模擬授業(その2)
2005年 01月 11日
Q 鑑賞のねらいは?
1、美術作品との対話〜子どもの生き方を問う、自分自身を問い直す
(*作品は見る人を映し出す装置である)
2、大人になって日常的に美術を楽しむ〜鑑賞
3、仲間の作品の鑑賞を通して仲間への理解を深める、認め合う。
4、表現力を高めるための鑑賞。
Q 美術作品を鑑賞する場合、どんな作品がよいのか?
1、授業者が感動した作品、思い入れのある作品
2、生活のリアリティーや物語生を持ったもの
3、作品から読み取れるメッセージが、これからを生きていく子ども達にとって価値のあるもの
4、子どもにとって身近に感じられるもの
5、子どもが進んで読み取っていけそうなもの
6、地域の誇りとなっているような作家
Q 美術作品の鑑賞の進め方は?
1、作品を見た最初の感想(初発)それぞれの感じ方が認められる。
2、発問により作品鑑賞をすすめる
(どんなものが見えますか、どんな色が見えますか、あるいはどんな音が聞こえますか、など)
3、教師のとっておきの発問を鑑賞を深める
(発問は5W1Hをもとに考えるとよい。)
4、みんなでとっておきの発問をもとにした感じ方を交流する
5、自分にもどって作品と対話する(作品を読む)
*最初の感想(印象)と最後の感想を比較できるようにするため、文章化する。
(こうすることで、子ども自身が鑑賞の深まりを感じる。自分の高まりを感じる)
Q 美術作品の鑑賞方法は?
1、美術館に行く場合はできたら常設展示がいい。
2、教室での鑑賞は、できるだけ色の正確なものを準備する(手元でも見れるようにするためにカラーコピーなどで、子どもが手元でじっくり見ることが出来るようにする)また、大きさがわかるようにする。実際の大きさを模造紙で示しても良い。
3、スライドやビデオプロジェクターを使う場合は、機器を前後させたり、ズーム機能を使ったりして、サイズが同じになるような工夫とか、他のものを写し込むなど大きさがわかるような工夫を。
4、立体作品を鑑賞するときは、パソコンで多方向から鑑賞できる方法もある。
Q アメリア=アレナスさんとの違いは?
(アメリア=アレナスさんの場合は、作者も題名も言わない)
彼女の場合は非常に作品に詳しいこと、そして何より美術館で作品を見るので、そこが大きく違いますから,まったく同じというわけにはいかないでしょう。