父さん、きれいだね。

 娘と夕張にスキーに行って来た時のことです。私はゴンドラに乗ってボッーとしていました。眼下に見える雪のついた針葉樹林を見て、娘が「父さん、きれいだね。」とぽつりと言いました。すると本当にきれいでした。私には見えてはいたのでしょうが、見ていなかったのです。なんだか、うれしくなりました。
 
父さん、きれいだね。_b0068572_21184438.jpg
先日、娘を乗せて車を運転しているときのことです。川霧でガスがかかっていました。すると娘が「何か。雪舟みたいだね」と言いました。「えっ、何で雪舟知ってるのよ?」「社会の時間、先生が見せてくれたもん」そうやって風景を見るとモノトーンの霧の中に木々のシルエットがうかびあがっているのでした。
 小さな頃は、こんなこと言ってなかったのになあ。
Commented by hawaiianbreeze at 2005-01-14 06:43
おはようございます
大人になったら見えなくなってしまうもの、見なくてもいいものを見てしまう事もありますよね 同じ景色を見ていても同じ1日を過ごしても見えているもの関しているもの感動しているものが違うんだなって娘との生活の中で思わされることが多いですね 娘も想像して『~みたいだね』という事が増えてきましたよ
Commented by yumemasa at 2005-01-14 14:46
私がなぜ、hawaiianbreezeに行くかわかったような気がします。あの写真、よーく考えると特別な被写体じゃないんですよね。きっと、こどもといっしょに歩いていて見つける風景なんだろうな、そこが新鮮なんだろうなと思いました。
by yumemasa | 2005-01-13 21:30 | 美術って何だろう? | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明