子どもの絵に 子どもの言葉を添える

 今日まで石狩管内の教育美術展を開催していました。この教育美術展には審査がありません。学校で選考していただいたものを展示しています。作品には子どもの言葉が添えられています。何年か前に作品票のそのような欄を設けたのです。この子どもの一言が、作品を通して 描いた子どもの 存在を感じとる有効な 手助けになっています。だから見方が、共感的になります
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石狩管内の中学校では、作品票がなくても 校内の展示の段階で 子どもの言葉を 添えていることが あたり前になってきています。ですから、上の写真のように 絵を見に来られた方が、じっくり見ていきます。やはり、そこには発見があって楽しいのだと思います。
 私の職場でも同僚は 子どもの言葉を作品を見るときのヒントにしています。生徒理解にもつながり、好評です。おまけに私もトークをしますので、見方が 変わる訳です。
 日本中の子どもの作品展といえばコメントが添えらているのが あたり前になることを願っています。
 なお、「文字に出来ないから絵を描くんだよ!」って言い方もありますが…それを子どもに求めることは 厳しいでしょう。ただし 題材によっては そのようなことが あってもいいかもしれませんが。
Commented by Syun.T at 2011-12-07 19:07 x
こんなのはどうでしょう?
こどものポイントを?付きでかく方法です。
「。。をイメージしました」ではなく、例えば写真の右真ん中にある絵では「鉛筆の先にあるものよりももっと遠くのもの見つめていますが、何だと思いますか」とか。感想を読んで「あーなるほど」よりも「なにがしたかったのかなあ」と鑑賞者は絵をよく見ようとするのではないでしょうか。すでにいくつか実践例もあるようですけど。
作品によって難しい部分があるようですね。
Commented by yumemasa at 2011-12-10 00:01
SYNさん、そうですね。ギャラリートークをいつでも出来る訳ではないですから、やはり、何らかのしかけが欲しくなりますね。
どちらにせよ、今までのように「さすが」「すごいね!」という見方だけではないものをやっていかないとならないということですね。
by yumemasa | 2011-12-04 23:58 | 子どもの表現 | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明