美術の時間の発想や構想について(その2)
2011年 12月 10日
この「卒業制作」でもっとも、核心となる部分は 生徒自身の「発想」部分。ここです。ここ!この「発想」を生み出すしかけを考える事は難しくもありおもしろい部分です。この授業では、プレゼンテーションであり、その内容です。ここでは「哲学」的な内容にもなってきます。
そこで、次のような発想の視点を提示しています。
さらにもう一つは「表現方法」が先にくる生徒もいるということです。「表現方法」は絵画か彫刻あるいは、それ以外から選択します。実質は自由ですが、いきなり自由というと戸惑いも出るため、「絵画」か「彫刻」あるいは「それ以外」(相談にのります)言っているわけです。また生まれてから今までの中での美術に関わる体験も踏まえてという言い方もします。)また、学校で準備できるものを示す事も大切です。(学校にないものは、生徒と相談して決めていきます。これもまた、楽しい。)
この授業のポイントは「発想」段階です。ここがダメなら安易な方向に流れていく生徒もいるでしょう。
「構想」段階では、生徒と個々との対話をしながらがらです。
なお、私の授業では表現に条件をつけています。「残酷なもの、エッチなもの、人が不快に思うもの」については 学校という公共のスペースで展示したりしますのでご遠慮くださいとしています。これは、この題材に限ったことではありません。
ただし、これらの表現を否定するということではないといことを、「表現の自由」にからめて、指導しています。ここはユーモアも交えて話します。
さて、このような条件を示す事は、とても 大事だと考えています。それ以外なら、なんでもOKという意味にもなります。
ところで、授業が待ちどおしいです。子どもがいったい何をどう表現しようとするのかって。
現場からはなれて見ていただき、そこからの授業に対する評価はありがたいです。
そんな3年生に今までの自分と今の自分を見つめ、これからの自分を考えさせていくこと、すごく重い作業だと感じてしまいます。
でも、先生は毎年とても楽しそうに授業をなさっていますね。
そこが、生徒と先生の距離の近さなのかもしれません。
先生も書かれているように、、「自分があまり好きではない」という生徒がいることを想定してということ、すっごく大事です。
そんな生徒こそこの課題に取り組むことで、新しい自分の見方や価値感を見つけてほしいし一歩踏み出してほしいですよね。
先生の授業って、寄り添って進められている感じがしてすばらしいなぁといつも思います。