一人一人が違う存在、だから表現も違う
2011年 12月 18日
特に印象に残ったのが、「お話をもとに描いた絵」です。下の絵は「一寸法師」です。これは絵本を見せず、先生のお話だけで描きました。きっと、お話だけでこれだけ描いているのですから、お話の仕方も相当よかったのでしょう。さて、この絵を見てすぐわかるのは、描いている場面が違うということです。あたり前のことですけれど。
ふと、思いました。子どもたちは 自分たちが 同じお話を聴いているのに 心に残った場面が違うし、また同じ場面であっても表現が違うということを感じとったことでしょう。
幼児期に みんなは 違う存在だということ、だから おもしろいんだということ、それを感じとる体験はとっても大切に思います。
下の絵は「花さかじいさん」です。よくぞ、ここまで描いた場面が違うものです。当たり前のことですが「一人一人が違う存在、だから表現も違う」ということです。けれども、これが幼児教育いや図工美術教育では、まだあたり前になっていないという現実もあります。それは、子どもの持っている力を知らないからでしょう。
現在、私は中学校で自分という人間の存在証明に取り組んでいます。生徒たちがどんな表現をするか、とっても楽しみです。
ひとつひとつの言葉とその像が頭の中で、つながることは、すべての表現に通じる事ですよね。素晴らしいです。
全国の幼稚園で取り組んでほしいです。