スケッチする能力(その2)

スケッチする能力(その2)_b0068572_014541.jpg廊下を歩いていたら、提出期日を過ぎて生徒が作品を持ってきました。「どれどれ、おっ!いいね。感想は?」「失敗しました」「えっ?どこが?」「色を塗ったらはみ出しちゃって…」



 もちろん、そのあと、そんなことはないんだという設営をしましt。しかし、彼の表情は、あまり変わりませんでした。慰めで言っていると受け取られたかもしれません。

自分の表現のよさがわからない生徒も、やがては、ちゃんと自信を持って、そのよさに気がつく美術教育をしていくようになりたいです。

同じようなことは、「風景の水彩スケッチ」でも感じました。教師である私が、よいと思っても生徒はそう感じていなかったりします。このがギャップを卒業までに何とか埋めたいと思っています。

 スケッチの能力を高めるためにも「鑑賞する力」を高める必要があると考えています.
スケッチの応力を高めるために「鑑賞の授業」が、大切ではないかと思いはじめています。

★追記…生徒がこのみかんの作品を持って来たとき、もっと別の問いかけなり、言葉を発していたら、また違う展開になったのだろうなと、ふと思いました。
 そのあたりの追求は寺内定夫氏の「絵で聴く子どもの優しさ」が深いです。
Commented by maruya-naoshima at 2005-01-20 01:26
このみかんの絵も、りんごとお餅の絵もとてもいいですね!大好きです。
yumemasaさんのように「対話」してくれる先生だったら生徒も嬉しいだろうなぁ。
描くことと、鑑賞すること(作品・作者との対話)、そして自分の作品のプレゼンテーションが一体になれば、作り手と鑑賞者の両方の視点が経験できて素敵でしょうね。
Commented by yumemasa at 2005-01-20 20:24
りんごとみかんの絵のこと、大好きっていってくれる大人が増えてくるといいんですが…。
美術教育を考えていくのに実は美術教師だけではなく、広く考えていかなければいけないんだと思っています。こうやって、ご意見を聴かせていただくことは、たいへん、参考になります。また、ものすごく励みにもなります。これからも。よろしくお願いします。なお、このブログにいらしていただいている「ききょうぼけみ」さんがmaruya-naoshimaさんのこと書いていました。つながるっておもしろいですね。いろんな発見があります。
by yumemasa | 2005-01-20 00:22 | 美術の授業(山崎) | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明