「脳が目覚める!らくがきノート」茂木健一郎 監修 松見まな 絵

  茂木健一郎さんはこの本の中で以下のように書かれています。

「そもそも日本では美術や音楽が軽視されているところもあります。主要五教科は国語・算数・理科・社会・英語で、それ以外はちょっと付け足しのような扱いになっている。でも、ヨーロッパの学習体系では、音楽や美術は教養のベースです。それは脳が豊かに発達するために欠かせない要素だからだと思います。」


 「付け足しののような扱い」というご指摘、その通りです。そもそも茂木さんは 東京都図画工作研究会の「子ども主義宣言」の中でもインタビューで大切なことを語ってくれています。

 そして本書で読める「脳と落書き」の関係。興味深く読みました。読んで元気が出てきます。
 
 なお、この本のコラムに 大地太陽幼稚園のことも紹介されています。これも、うれしい。

「脳が目覚める!らくがきノート」 ←内容紹介(一般の本とは違います、くわしくはこちらで。)


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Commented by pfaelzerwein at 2012-04-11 02:02
「音楽や美術は教養のベース」 ― つまりこれが意味するのは学校の目的である教育(AUSBILDUNG)に含まれないと言うことになります。実際、音楽などの授業は何処の国でもなくなっています。そして家庭などで養うべき教養(BILDUNG)がどのようにあるべきか、教育がどのようにあるべきかは絶え間ないとても大きな議論です。
Commented by yumemasa at 2012-04-11 05:21
pfaelzerweinさんのご指摘で、家庭で担うもの 学校で担うものそして社会で担うもの、なんてことを考えてみました。これは深いですね。
by yumemasa | 2012-04-10 19:45 | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明