先生、面白いですね。

街かど美術館の準備をするのに3年生(2年生の最後に描いた)の絵を廊下に並べていました。そうしたらそこを通りがかった2年生が「先生、これ面白いですね。2年生でやるんですよね」。彼が、絵を見て「面白い」と言ったことに驚きました。だって美術の時間、積極的には見えなかったですから。彼は、絵を通してその子が生み出した主題に反応したから「上手」じゃやなく「面白い」と言ったのです。(あとで理由を聞きました)
先生、面白いですね。_b0068572_22571232.jpg
ところで若き日の山崎君がこの絵を見たら「指導が足りないなあ」「不十分だなあ。もっと時間をかけるべき」などと思ただろうなあ。ちなみに、この絵は「自分にとって価値あるものを絵にしよう」というテーマのもと描かれたものです。作品にあるコメントを参照しつつ、授業での姿を思いだしながらこれらの絵を見る.。一人一人の生徒の存在の尊さを感じる。なんかきれいごとの言葉に聞こえるかも知れませんが…本当にそう思います。
Commented by sasaki at 2012-06-06 19:18 x
制作をしても、額に入れることは授業でしたことがありません。

やはり額があると違いますね。持って帰っても大事にされそうな気がします。持って帰って飾りたい作品を制作させたいものです。
Commented by yumemasa at 2012-06-06 21:42
この作品は展示のときだけ、額に入れます。sasakiさんの言われる通り、額に入れるとまるで違います。各家庭で子どもの絵を額に入れることが当たり前のようになればいいなと思っています。
Commented by ミノオカ at 2012-06-07 03:00 x
生徒一人一人の良さを引き出そうとしている姿勢、とてもステキですね。先生から共感し認められている生徒たちは幸せです。

「上手」は評価だけど、「面白い」は共感ですよね。どういったところに興味を持って面白いと感じたのか?というところから対話が始まり、世界が広がる言葉だと思います。つい簡単に「面白い」って使ってしまいますが、そこからどう感覚を引き出してあげるか、といった入口の言葉として使いたいといつも思っています。

ところで額なんですが、技術家庭で自分の額を作って、美術で使うなんて難しいんでしょうかね。自分で木工した額に入れてディスプレイすると、また格別のような気がします。
Commented by やまざきまさあき at 2012-06-07 19:04 x
ミノオカさん、最近、よさを引き出すというより、一人一人が違うってことが、なんかおもしろくてたまらないんです。「面白い」は共感ですよね。っていうコメントなるほど。そうですね。うーん、元気の出るコメントありがとうございます。ところで技術で額縁づくり、いいですね。でも技術は授業時間数が減っていて壊滅的な感じがします。今私、技術も担当して射るんですよ。おもしろいです。こっちも!
by yumemasa | 2012-06-05 23:01 | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明