「初等教育資料6月号」と図工
2012年 06月 08日
「初等教育資料6月号」は、表紙がまず目をひく。雨降りの中で、子どもがはねる、水がはねる。この絵の解説のしめくくりの言葉はものすごく大事なことを書いています。
「声には出さない「やったあ」を、子どもの姿から見付けてほしい。」
私の地区の研究の中でもずっと言い続けてきている事があります「子どもの頭や心の中で何が起こっているのか」教師の受信力を高めようって。先日、他の地域の研究について教えていただく機会がありました。子どもの姿から学びをみるというような方向で、とってもいいなと思っています。
さて この本ではインタビューが二つ、なんとどちらも聞き手は岡田京子さん(図工の教科調査官)です。巻頭言で東京藝術大学学長 宮田亮平氏から次のような言葉を引き出しています。
その子には何が一番いいのかということに慎重であってもらいたいのです。珠玉の玉をバシッと叩き潰すようなことを絶対してはいけません。確実に発している その子のよさがあります。それを同じフィルターで見ない事です。
「教育の扉」でさかなクン、小学生のときは絵が大好きだったということから、はじまり、好きなことを思う存分させてもらえたことと、それを支えた方々への感謝の気持ち。「多様性があることは素晴らしい」っていうさかなクンのメッセージに共感。
そして何と言っても特集「自ら学ぶ子どもを育てる授業づくり」でも図工の事例が!最初の岡田京子さんの論説は子どもの姿の記述からはじまっていて、とってもわかりやすい。(美術教育の価値を伝える手法としても学べるなあと思いました。)それに続く事例。図工ならではの事例の書き方になっています。「自ら学んでいる子どもの姿」も明記。
そして さらに連載ものでは 丁子かおるさんが 造形教育での幼小の接続について書かれています。「子どもの自信をつなぐ」っていう丁子さんの考え方、本当にそうだと実感。
で、まだあるのです。美術教育関連。それは「金沢21世紀美術館の教育普及プログラム」のことを書いたもの「子どもと共に成長する美術館を目指して」
最後に新潟県長岡市の「子どもが運営する学校美術館」(長岡市立組上小学校)には強い興味を持ちました。できれば見たい!
とにかく「図工がいっぱい!」単純にうれしい。