美術教育サポーターを増やそう(その3)

文教大学の三澤一実先生からの発信です。
 「長野県の東御市芸術むら公園で夏に「スケッチ大会」を行っています。昨年(3回目)は8月29日(日)に行ったのですが、他の写生大会と違ってちょっとユニークな点があります。主催は 長野県東御市梅野記念絵画館です。」
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 美術教育サポーターを増やそう(その3)_b0068572_230057.jpg「それは、小学生以下の参加者の作品はその場で作品の鑑賞会を開き賞状を手渡すのです。参加者が150名程度の小さな写生会だから可能ですが、なかなかアットホームでよいものです。
審査員は地域の作家、小中学校の美術の先生、大学の先生など。8名で行いました。

 中でも印象に残った鑑賞会は信州大学の橋本光明教授が受け持った鑑賞会で、芝生に円座を作り座って熱心に子どもの絵の発達の話を聞いていました。保護者にとっては、なかなか専門的な話を聞くことが出来ないので、その表情は真剣そのもの、まして、自分の子どもに関わることですから。その様子は青空公開講座そのものでした。

このような小さな実践が日本の各地で行われれば、美術教育についての理解も少しは進むのではないのでしょうか。
美術教育サポーターを増やそう(その3)_b0068572_2335860.jpg写生会と同時にボランティアの方でマーブリング教室などもしました。
毎年学生を連れていってお手伝いをしてもらっています。

このようなイベントは人と人とをつなぎます。美術教師と美術教師を、そして美術教育と社会を。」

*三澤先生の報告で私が、印象に残ったのはやはり「芝生の上での鑑賞会(青空公開講座)」の話とアットホームな雰囲気ということです。(ただ個人的にはコンクールについては、私なりにどうあるべきか考えているところですが…しかし、それよりもその場の鑑賞会の方や写生会の企画がなんと素晴らしいことか!マーブリング教室の併設等心やさしい配慮もあります。)
思わず大橋功さんの「千里敬愛幼稚園」での「描画ツアー」を思いだしました。
 このような各地の取り組みを交流し合えば、それぞれの活動がより充実していくに違いありません。希望の持てる話です。

《関連記事》
★「こどもの絵をどうとらえるか」〜大橋功さんの描画ツアーについて


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by yumemasa | 2005-02-09 22:39 | 美術教育の啓発活動 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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