フレデリック=バックのアニメーション

フレデリック=バックのアニメーション_b0068572_8491039.jpg フレデリック=バックというアニメーション作家(絵本もあります)を知ったのは石狩管内の美術教師 野口裕司さんに教えてもらったことに、はじまります。
 短編はもちろん、代表作の「木を植えた男」(国語の教科書の教材にもなっていました)はもちろん「大いなる河の流れ」にも大変感動しました。
 特に「大いなる河の流れ」(24分)は科学的であり、詩的であり、哲学的なものを感じさせます。
 中学生に見せていますが、静かに語りかけてくるナレーション。思わずいろいろなことを考えてしまいます。そしてアニメーションという表現手段の可能性も感じさせます。とてもとても美しい。
(「大いなる河の流れ」ではスーラの絵の動画版といったものも登場します。)
 そして「大いなる河の流れ」で扱われているアメリカ先住民(インディアン)と北海道の先住民アイヌ民族の考え方や歴史(侵略される側の歴史)に、共通点のなんと多いことか、あらためて思い知らされます。フレデリック=バックのアニメーション_b0068572_9193391.jpg
メインテーマでもある「自然と人間の共存」単に自然は大事ですから守りましょうといった内容ではなく、深いものがあります。

 フレデリック=バックのアニメーションは「総合学習」「道徳」などの時間に(以前は「美術」の授業で扱っていました。)見せています。
「作品」を通していろいろと感じとってもらいたいと思いますが、同時にフレデリック=バックという作家が何年間も費やして、この作品をつくった事実、そこにも思いをめぐらせてもらうような投げかけもしています。
 フレデリック=バック氏は「優しさ」ということが、いかに大事かを訴えています。



フレデリック=バックの言葉

「水は、人類にとってこのうえなく貴重で、生命力を与えつづける存在でありながら、長期にわたる開発と汚染による犠牲をこうむりつづけてきました。
…しかし、情報に精通し先見の明をもった人たちの努力が実を結んで、ようやく、自然に対する正しい均衡のとれた対応が期待されるまでにいたりました。
どうか、私の映画や本が、そうした対応へのよき材料となり手がかりとなって、健康にみちた未来を子どもたちに遺贈するのに、いささかでも貢献することができますように!」
Commented by しおん at 2005-02-12 12:48 x
kabu to musi のブログ経由で来ました。
山崎先生のブログは大変に読み応えのある、また、
子供をもつ親にとって興味深い話題でいっぱいのブログですね。
別にメインサイトも運営されていらっしゃるんですね。
どちらも、今後、じっくりと拝見させていただきたく思いました。
とり急ぎ、ご挨拶まで。
Commented by YUMEMASA at 2005-02-12 17:17
しおんさんはじめまして。コメントうれしいです。私は中学校の教師でありますが、幼児期がいかに大切かを実感しています。育児というか幼児期の子育てについても考えていきたいと思っています。また、いらしたおりにでもご意見ご感想をいただければと思います。様々な立場の方のコメントはこちらも勉強になるのです。今後もよろしくお願いします。ところでしおんさんは親業受講しているのですね。私の妻も数年前に受講しました。私は間接的に勉強させてもらっています。(ちょっとだけですが)
このブログは縁あって親業のシニアインストラクターの方にも見ていただいています。応援して下さっているのでありがたいなと思っています。
Commented by しおん at 2005-02-12 18:09 x
またまた来てました。
こちらのブログ80文字しかコメントできないようですので
書いたのこちらのブログに載せ、トラックバックすることにいたします。
では。
Commented by YUMEMASA at 2005-02-12 20:27
しおんさん、TRACKBACKまでしていただいてのコメントありがとうございました。なぜかゆっくりお話しできた感じです.
by yumemasa | 2005-02-12 09:00 | 自然と人間 | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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