森の空想ミュージアム
2005年 02月 19日
現代の子どもへの教育に関して重要な提案にもなっていると思います。
宮崎県西都市に「森の空想ミュージアム」という私設ミュージアムがあります。
「森の空想ミュージアム」 は3つの要素で構成されています。
「空想工房」
「緑の空想散歩道」
「祈りの丘空想ギャラリー」
「空想工房」では染織をはじめとしたアートワークショップが行われ、アトリエや地域の人の交流の場にもなっています。
「緑の空想散歩道」は鳥がさえずる緑の中にある道で、ワークショップで制作されたオブジェなどが展示されています.
「祈りの丘空想ギャラリー」は使われなくなった古い教会を修復し、ギャラリーにし、絵画を中心とした企画展などを開催しています。
空間や地域そのものが制作と展示の場となることによりそこは「ミュージアム」になるという考え方にもとづいています。
この地域にはすでに木工家、音楽家、染色家、有機栽培の農家、楽器の修理職人などが住んでおり、友愛社の活動と連係した制作活動と生活を送っています
この「森の空想ミュージアム」では、「森の空想アート塾」が企画されています。例えば小屋づくり、ツリーハウスづくり、流木アート、ストーンアート、竹のワークショップ、森の笛づくり、忍者サッカーなど、自然の中での人と人が出会いながらアート活動などをしています。
2003年創造美育協会(創美)の宮崎ゼミナールの会場にもなっています。またその時の様子ががホームページでもくわしく語られています。
★「森の空想ミュージアム」のホームページから転載
山鳩の声が聞こえる。
中庭に、直径2メートル、高さ30メートルほどもある楠の大樹があって、それと高さを競うように、杉、檪、栴檀などの樹木が枝を広げながら、建物の周囲を取り巻いている。
鳩は、その森のどこかに巣をかけていて、鳴き声を響かせているのである。時折、木立をかすめて飛ぶ鳥の姿もみえる。
「空想工房」と名づけたこの建物は、かつて「石井記念友愛社」の子どもたちが生活した園舎で、友愛社の新館が完成した四年前から、空家となっていた。
屋根に楠の落ち葉が分厚く積もり、なかば廃墟化しつつあったこの施設を私どもが借り受け旧・由布院空想の森美術館の所蔵品を展示する場として利用を開始したのは、2001年5月のことだ。
以後、周辺の山野に自生する楮を採集し、糸をとり、布に仕上げる「木綿(ゆふ)を織る」をはじめとする染織ワークショップ、「竹と石の造形」「石積みアート」「流木アート」などのアートワークショップを行い、染織工房とアトリエを兼ねた創作の場、地域の皆さんとの交流の場などの機能を持ちはじめている。
「石積み」は、近辺の道路工事などの折りに出る捨て石を積み上げて建物の補強を兼ねたデザインを施し、建築物としての再生をはかるものである。
工房の裏手を東西に走る古道がある。
高い木立と濃い枝葉に囲まれたこの道を「緑の空想散歩道」と呼ぶこととした。
枝を払い、ワークショップで制作されたオブジェなどを点在させると、そこは快適な展示空間となったのである。
この道を200メートルほど西へ歩くと、「祈りの丘空想ギャラリー」に着く。
用途を失い、二十年ちかく放置されていた古い教会を、近隣のアーティストたちとの共同作業によって修復し、絵画展を中心とした企画展を行うギャラリーとして開館したものである。
この三つの空間を総合して「森の空想ミュージアム」と位置付け、新たな私どもの活動の拠点とした。」(以上の文章は高見乾司さんによるものです)
★「森の空想ミュージアム」
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自然の中で体験できるものが沢山あって1日では満足できない感じですね 大人も子供もワクワクしてくるかんじで色んな新しい発見がありそうですよね