森の空想ミュージアム

 昨日検索をしていてドキドキするサイトに出会いました。私はいつの日か「美術や自然をテーマにした、美術館?(小屋?)みたいなものをやってみたいという夢を持っています。そんな思い描いていた「夢」に近いものを見つけました。私にとっての夢を膨らませてくれる「森の空想ミュージアム」を紹介します。
 現代の子どもへの教育に関して重要な提案にもなっていると思います。
 
森の空想ミュージアム_b0068572_12441016.jpg 宮崎県西都市に「森の空想ミュージアム」という私設ミュージアムがあります。

「森の空想ミュージアム」 は3つの要素で構成されています。

「空想工房」
「緑の空想散歩道」
「祈りの丘空想ギャラリー」

「空想工房」では染織をはじめとしたアートワークショップが行われ、アトリエや地域の人の交流の場にもなっています。

森の空想ミュージアム_b0068572_12453363.jpg 「緑の空想散歩道」は鳥がさえずる緑の中にある道で、ワークショップで制作されたオブジェなどが展示されています.


森の空想ミュージアム_b0068572_1310876.jpg「祈りの丘空想ギャラリー」は使われなくなった古い教会を修復し、ギャラリーにし、絵画を中心とした企画展などを開催しています。

 空間や地域そのものが制作と展示の場となることによりそこは「ミュージアム」になるという考え方にもとづいています。
 
森の空想ミュージアム_b0068572_13242199.jpgこの地域にはすでに木工家、音楽家、染色家、有機栽培の農家、楽器の修理職人などが住んでおり、友愛社の活動と連係した制作活動と生活を送っています

 この「森の空想ミュージアム」では、「森の空想アート塾」が企画されています。例えば小屋づくり、ツリーハウスづくり、流木アート、ストーンアート、竹のワークショップ、森の笛づくり、忍者サッカーなど、自然の中での人と人が出会いながらアート活動などをしています。

 2003年創造美育協会(創美)の宮崎ゼミナールの会場にもなっています。またその時の様子ががホームページでもくわしく語られています。



★「森の空想ミュージアム」のホームページから転載

森の空想ミュージアム_b0068572_13283125.jpg山鳩の声が聞こえる。
中庭に、直径2メートル、高さ30メートルほどもある楠の大樹があって、それと高さを競うように、杉、檪、栴檀などの樹木が枝を広げながら、建物の周囲を取り巻いている。
鳩は、その森のどこかに巣をかけていて、鳴き声を響かせているのである。時折、木立をかすめて飛ぶ鳥の姿もみえる。
「空想工房」と名づけたこの建物は、かつて「石井記念友愛社」の子どもたちが生活した園舎で、友愛社の新館が完成した四年前から、空家となっていた。
屋根に楠の落ち葉が分厚く積もり、なかば廃墟化しつつあったこの施設を私どもが借り受け旧・由布院空想の森美術館の所蔵品を展示する場として利用を開始したのは、2001年5月のことだ。
以後、周辺の山野に自生する楮を採集し、糸をとり、布に仕上げる森の空想ミュージアム_b0068572_13293841.jpg「木綿(ゆふ)を織る」をはじめとする染織ワークショップ、「竹と石の造形」「石積みアート」「流木アート」などのアートワークショップを行い、染織工房とアトリエを兼ねた創作の場、地域の皆さんとの交流の場などの機能を持ちはじめている。
「石積み」は、近辺の道路工事などの折りに出る捨て石を積み上げて建物の補強を兼ねたデザインを施し、建築物としての再生をはかるものである。
森の空想ミュージアム_b0068572_1332147.jpg  工房の裏手を東西に走る古道がある。
 高い木立と濃い枝葉に囲まれたこの道を「緑の空想散歩道」と呼ぶこととした。
枝を払い、ワークショップで制作されたオブジェなどを点在させると、そこは快適な展示空間となったのである。
この道を200メートルほど西へ歩くと、「祈りの丘空想ギャラリー」に着く。
用途を失い、二十年ちかく放置されていた古い教会を、近隣のアーティストたちとの共同作業によって修復し、絵画展を中心とした企画展を行うギャラリーとして開館したものである。
 この三つの空間を総合して「森の空想ミュージアム」と位置付け、新たな私どもの活動の拠点とした。」(以上の文章は高見乾司さんによるものです)

★「森の空想ミュージアム

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Commented by hawaiianbreeze at 2005-02-19 23:41
こんばんは、「森の空想ミュージアム」素敵な所ですね~
自然の中で体験できるものが沢山あって1日では満足できない感じですね 大人も子供もワクワクしてくるかんじで色んな新しい発見がありそうですよね
Commented by yumemasa at 2005-02-20 07:39
私もいつかは、こんなところで仕事をしてみたいというか、このようなものをつくりあげてみたいと思っているんです。幼稚園で工作教室のおじさんやったりしたのですが、もう本当におもしろかった。学校の宿泊行事で見せる自然の中で戯れる中学生の姿も好きなんです。真夜中、ハイキングしたり、川で泳いだり、もう10年以上前の話ですが。今学校では自然体験のプログラムが激減。こうやってhawaiiann¥breezeさんのコメント読んでいると、ふとハワイでどんな生活しているのかなあなんて想像します。写真きれいですもんね。先日UPされていた木(森)の写真には特に惹かれました。
by yumemasa | 2005-02-19 12:42 | 自然と人間 | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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