子どもの「思い」

 今日、娘の学校で親子で「卒業を祝う会」というのをしました。いろいろな出し物をしたりレクを楽しいんだり、昔の写真をスライドで見たりしたそうです。(父も行きたかったなあ)最後に子どもが親にメッセージカードを渡してくれました。
 下の絵はそのメッセージカードの表紙です。中を開けると妻と私への感謝の言葉やこれからの決意が書かれていました。このような表現の場を与え、娘に自己を見つめたり、親への感謝の気持ちを芽生えさせていただいた、小学校の先生に感謝します。ありがとうございます。
 さて図工・美術の題材もこうでありたい。つまり価値ある題材でありたい。娘のカードは上手な表紙に上手な作文を書くことではないことは、明らかです。その取り組みそのものが大事なのです。ややもすると美術では表面的な表現に目がいきがちです。
子どもの「思い」_b0068572_2152644.jpg
この表紙の絵の価値は、親だからこそわかります。真ん中で抱えているウサギは今はもう亡き「ピピ」です。そして肩越しに犬がいますが、これは昨年我が家にやってきた「楓太」です。
 図工美術では子どもの「思い」という言葉が指導要領の影響もあって最近本当に耳にします。この「思い」についてもっともっと本気で考えて行く必要があると思っています。

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Commented by bokemi at 2005-03-01 16:34 x
ほんとうにそうですね。
ウサギの存在に、気づける大人でいたいですね。というか、ちかくにいて、その子のことを見つめていればわかるんですよね。寺内定夫先生が言う「寄り添う」ってことですよね。わかってくれる人がいれば、人は安心して「思い」を込められるんだと思います。「思い」は点数化できない、だから、大事だといいつつも、結局学力低下の声の中で波に呑まれていく・・・そこが怖いです。「心の闇」は、寄り添えなかった私たちの責任じゃないかと思ったりします。
 
Commented by yumemasa at 2005-03-02 21:58
bokemiさん、学力低下やら主要教科やら困ったものですね。新しい学力観なんて最近まで言っていたのにね。あの考え方が出たとき、美術ではもうやっているよと思ったのを覚えています。
ところで、マスコミ報道を見ていると、大人がこれじゃなあ(自分も含まれるのですが)と思う反面、総合学習関係でこれまで、たくさんの方にであってきましたが、素晴らしい大人はもうたくさんいますね。私は、そんな大人がいることを子どもにもっともっと伝えていきたい。
by yumemasa | 2005-02-26 01:57 | 子どもの表現 | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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