実はこの台紙にはるまでに10時間ほどの時間を使っています。どのようにして指導してきたのか振り返ってみます。
授業中は静かで穏やかな空気がただよっています。また山田さんの声は小さめでいい感じです。教師は声が大きくないとダメだと思っていましたが、小さく穏やかな話し方もいいものだなあと今は思っています。
絵に使用している印は古い消しゴムを使っています。2〜3種類つくる生徒もいます。完成したら山田さんの用意している台紙に印を押します。それぞれどんな印をつくっているのか興味を持つようで、台紙を囲んで鑑賞しあう雰囲気がまたいいです。
透明水彩絵の具を固めたものを使用します。2年生の水彩スケッチでも使用しています。手軽に色を楽しめるという良さがあります。
絵手紙の本もいろいろありますが、作例やモチーフが多様なものを教材研究として使用していました。そんなことをもとに山田さんは授業用のワークシート集をつくりました。(5ページあって、製本して生徒に手渡していました)技法のことから、テーマの例まで。国語の資料集と関連づけていました。山田さんのこのテーマの指導でおそらく、この絵手紙に取り組む価値を見いだすのだと思います。
最初は山田さんが用意したモチーフを水墨画の技法を用いて練習します。本来なら生徒が準備するとよいのでしょうが…。模写的なこともします。墨は水墨画用のものを使用。
練習で描いたものは、こうやって次から次へと黒板に貼っていきます。これがまたいい雰囲気です。
《関連サイト》
★「
美術教育HOTひろば」の人見和宏さんがコラムで「
水墨画の練習」について書いています。
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