中学校美術Q&A 山形からAction報告
2014年 08月 01日
以下亀井さんのメールから一部引用します(ご本人の了解済)
「Q&A」は2回目の参加でしたが、先生方の実践を知れば知るほど、自分の授業のあり方・普段の校務について考え直し、反省します。
自分なりのアクションを3つ報告します。
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①◆授業の実践
「朝日町の非公式マスコットを考えよう~自分の考えるマスコットを通して町について考える~」
【概 要】
私が勤める朝日町(人口7,000人)は、2012年に「全国の町おこし大賞」で全国グランプリを頂きました。
町には「桃色ウサヒ」という「ご当地キャラクター」がいます。
2008年から「無個性な着ぐるみを地域の人と一緒にプロデュースしよう」をコンセプトに、町の情報交流推進員(佐藤恒平さんという方)が着ぐるみを着て地域情報を発信しています。地域住民と交流し、取材した情報を町ホームページで紹介し、町民がディレクターとなり、さまざまなアイデアを、「桃色ウサヒ」を活用して提案実現するスタイルで、町おこしをしています。
そういう町だからこそ「自分が考えるマスコットキャラクター」を授業で考えました。
授業計画は以下の通りです。
① 町について調べ、それぞれの視点で「生まれ育った朝日町について考える」。
② それをもとに「町の特色を考え、自分のマスコットキャラクターを構想する」。
③ 粘土を用いて構造や見せ方を工夫し、立体フィギアにする。
④ 作品完成後、発表会をする。役場の方にも見ていただく。
⑤ 発表会後、情報交流推進委員(佐藤さん)から話を頂き、 具体的な「地域振興の活動を知り、考え、新たな視点を得る」。
☆ 田中真二朗先生も同じ実践をお持ちです。
②◆地域の研究会
「県のテーマの地区での展開について提案、及び、Q&Aの紹介」
【概 要】
今年度から地区の図工・美術部会の研究部長になりました。
まずは自分の地区の研究会の活動を大事にしようという基調提案のとおり、情報発信していこうと思っています。
手始めに「Q&A」に参加しての感想などを紹介しました。
③◆学校研究
「個人研究:授業環境が生徒の意欲向上にどう結びつくか」
【概 要】
学校研究として「学びの共同体」という研究をしています。
教室の机を「コの字」にして、全員が互いの顔が見える机の配置です(対教師ではなく、全員で考えるスタイル)。
考えや練り合いだけでなく、美術科として、それを取り巻く学習環境に研究視点を置きました
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田中先生の「美術の時間展」の実践を聞いて、自分の学校でもやってみようと思っています。東北芸工大での「美術教育のあり方」を考える提案型企画展も是非やってみたいです。亀井道敬(山形県朝日中学校 )
(山崎感想)マスコットキャラクターをつくることを通して何をねらうかが明快です。それが新聞に掲載されました。美術の授業の内容がこうして新聞を通して伝わる意味は大きいです。
各地域において、こうしてQ&Aをご紹介いただくことにひたすら感謝です。誰かが、たった一人であっても、こうして声をあげることで、動き出していきます。
そして個人研究で「環境」に目を向けているのは非常に大事なことだと思います。山崎は幼児教育における「環境の構成」の重要性に気がついてから、いろいろ試行錯誤しながら成果を得ています。
そして外に出て得た情報を自分だけのものにせず、仲間に共有化するころも素晴らしいと思います。なかなか出来ることではありません。
今後東北地方の皆さんと共にいろいろとつながっていくことができればいいなと思っています。
黒木先生ありがとうございます。まだお会いしたことはないですが、いつか話をさせてください。地方の美術だからできることや深まることがあると思っています。新聞の記事を読んで是非真似してみたと思います。
これから東北がどうなっていくか、楽しみです。
でも、そうやって認めてもらうのが嬉しいのは生徒も同じなんでしょうね。なんだかテンションが高くなります。
黒木先生には、ぜひお会いしたいです。よろしくお願いします。
今年はQ&Aに参加したおかげで、いい出会いがたくさんありました。
それぞれの学校の先生が、様々な視点で考えていることを知りました。
島根まで行かれたんですね。すばらしい!
その情熱はきっとこれからの実践に生きていくと思います。
山形は芸工大さんのアクションがありますので、毎年何らかの形で現地入りをしています。
山形にはハンドル付きのロケットのように勢いのある中学校教師がおりますし、秋田にも田中真二朗先生がおります。連携を深めていきましょう。
機会がありましたら手ぶらで授業を見に来てください。田中真二朗先生のところもOKだと思います。
私のところには一昨年も他県の大学生や院生が見に来てくださいましたし、今年も県内の方が何度が来てくださっています。
実践発表となるとどうしても発表者の切り口になってしまいますが、日常的な授業の見学はそれを補う良さが満載だと思います。
山崎先生、うれしい出会いです。
山崎先生、黒木先生、どうもありがとうございます。
大事なことが一つ、こうしたつながりですが、子供が学びの主体者であり、美術の授業で何をつくらせるかではなく、何を育むか、そのことがベースにあるということです。
Q&Aを発端に、同世代のつながりが広がりました。この意味は大きいと思います。採用数の少なかった同世代同士の関わり,学びも大事にしていきたいと感じています。同時に、私ぐらいの教職経験数だと、若手・ベテランとのパイプ役?になる世代。どちらにも良い働きかけができるよう、地域に還元したいと思います。
最後に、亀井先生。今後もよろしくお願いします!山超えて、また何かの折に会いましょう!
今回自分は山崎先生のブログに紹介して頂きましたが、本当は全国の先生方が、それぞれの実践をお持ちなんだろうなと思っています。でもコメントをもらうと嬉しいですね。
至らない身なのでご指導よろしくお願い致します。
授業は生徒が本気で自分のこととしてとらえてくれるようなもにすると、スイッチオン!って感じで、どんどん学びますよね。最近、中学校で授業がしたくなったります。hakusukeさんのTB記事やコメントを読ませていただいて、この記事を書いてよかったなと思います。ありがとう。