中学校の美術を3年間学ぶ意味

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 文部科学省 MEXT 教科調査官の東良雅人さんがFaceBookに書かれたいたこと、とても大切なことと思い、このブログでご本に了解の上、一部転載させていただきました。
タイトルは私が付けたものです。「図工美術の日」になんとタイムリーなことか!

「中学校の美術科は,小学校図画工作科における学習経験と,そこで培われた豊かな感性や表現及び鑑賞の基礎的な能力などを基に,中学校美術科に関する資質や能力の向上と,それらを通した人間形成の一層の深化を図ることをねらいとしています。また,1年生から3年生までのそれぞれの発達の段階にこそ感じ取れることや考えることを大切にし,表現や鑑賞の活動を通して豊かに感じ取る力や生涯にわたって生活の中の美術の働きと豊かに関わり,自らの夢や可能性の世界を広げていく教科であり,ここに1年生から3年生までの全ての子供たちが学ぶことの必要性があります。
 中学生は,心も体も急速に発達する時期だと言えます。そしてその時期だからこそ感じ取れることや考えられることがあります。1年生の時には気付かなかったり感じれなかったりしたよさや美しさなどに3年生になったらそれが感じ取れるようになり,自分の中に新しい意味や価値をつくりだすこともあります。美術ではそういった子供の成長と学びに常に寄り添った授業づくりを大切にしていきたいと思います。生活の中の美術との関わり方は様々な関わり方があっていいわけです。美術の道へ進む関わり方もあるでしょうし,絵を見ることを楽しむといった関わり方もあるでしょう。また,身近な生活用品を選ぶときに形や色にこだわりを持って選ぶという関わり方もあると思います。そして,全ての子供たちが生活の中の美術と豊かに関わっていくことは,真の豊かさとは何かを自身に問いかけることにもつながるのだと思います。」

by yumemasa | 2014-11-07 20:38 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明