高校生の学びが見える展覧会(その3)〜おといねっぷ美術工芸高校
2015年 08月 10日
高校生の描いた作品。その作品には作者のコメントがあります。こにに強く強く共感します。
子供の作品展でさえ、まだまだコメントがあるものは少ないです。たしかに作品第一であれば、コメントなどは不要でしょうけど。
こうしたことをしているのは、おといねっぷ美術工芸高校が高校生の「学び」あるいは「今を生きる高校生の思い」を見る人に伝えたいからでしょう。
高校生のつくった「根付」。そして下は、その根付についての解説。単に頑張って「根付」をつくったわけではありません。
《関連サイト》
⭐︎北海道おといねっぷ美術工芸高等学校
⭐︎おと高ブログ
⭐︎9月秋田で「美術の時間展」開催 注目
⭐︎作品から感じとる子どもの今
⭐︎子どもの絵に 子どもの言葉を添える
《関連記事》
⭐︎美術教育のこれからを語りあう一日(2015年3月)
⭐︎高校生の学びが見える展覧会(その1)〜おといねっぷ美術工芸高校
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地方の大学でデザインを専攻しております、メアリーと申します。
美術作品というと、自分の独自の解釈を楽しんだりすることも醍醐味だろうなと思います。
しかし、作者自身の解説があることで、制作された本当の理由や込められた思いを明確に伝えられるということに、この記事を見て気づきました。確かに小中学生の頃は、図工や美術で製作した作品一つ一つに説明を書いていました。「学び」における制作においては、説明があったほうが特に効果的なのかもしれません。
美術作品には、「鑑賞する側の想像意欲を掻き立てるもの」と「制作側の思いを伝えるもの」の2種類があるのかもしれません。そう考えると、今まで鑑賞してきたものはどちらであったのかな、とわくわくしてきました。
でも、メアリーさんの言われるように「鑑賞する側の想像意欲を掻き立てる」というのも、その通りですね、ですから、まずはじっくり味わって、そのあと作品の解説を読むのいいのでしょうね。
鑑賞は見方や意識を変えるとさらにおもしろいです。