誰にでもできるようになる「対話による鑑賞」ワークショップ(東京)
2015年 09月 23日
ワークショップの前に東京の長尾菊絵先生と事前打ち合わせで、生徒指導の難しい学級での鑑賞を想定して内容をつめることができました。二人は違う地域で違う生徒を指導している違う人間でありながら、そうできたのは、そこに確かな基本的な方法論があるからです。(長尾さんも生徒指導が困難な中での授業をされています)努力すれば誰でもできる方法だと確信しています。
下の、シートは、長尾さんと事前打ち合わせで主な確認してポイントです。当然、中学校での生徒指導的なことも含まれています。
(当日ホワイトボードに書いていた内容をもとに、ブログ用につくりました)
私がこうしたことが安定してできるようになったのは、生徒指導が困難な状況での実施した「対話型鑑賞」のビギナーズラックとその後の安定を求めて迷走があって起動修正をしながらやってきたからです。
さらに、中学校美術の教科書(光村図書)に掲載する美術作品のはどの学年で何を扱うべきかを決めるために、何年もかけて検証授業をしてきました。授業を見ていただいたり、ビデオに撮り、分析したり。また他の人の授業のビデオや文字起こしなども見て検証しました。こうした積み重ねをしてでできるようになったことです。
このことを通して私が学んできたことを現場の先生にお返したいと思っていました.本当にありがたい機会をいただきました。
なお、鑑賞の方法はねらいによって、違う方法もあるのは当然です。念のため。いろいろ組み合わせて行うことが必要になってきます。
それにしても全国各地からこうした意欲的な先生が集まってくれてのワークショップですから、プレッシャーもありましたが、あとでいただいた感想もありがたいものでした。
なお、このあと講師のオファーがあったのは、うれしっかたです。
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⭐︎教師の姿から考える 「対話による鑑賞」
⭐︎対話による鑑賞を通して身に付く力、そして具体的方法
⭐︎鑑賞〜探求的な学習
他人と積極的に関わろうとする力が美術教育によってつくということを大学の卒業論文で述べたいと考えておりますが、こちらの「対話型」の鑑賞というのは効果的だと感じました。
数年前までは鑑賞の授業があまりなかったように感じるので、鑑賞にはとても興味があります。
私の授業も紹介されています。
http://yumemasa.exblog.jp/24202229/
鑑賞は人間関係をつくるうえで有効です。
実際にそのような生徒を含めて授業した際の反応が気になります。
実際の生徒の反応は事前の了解を得ないと難しいのですが、このビデオは了解済みなので、どうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=FEyTwP6zYnM
「対話による美術鑑賞」は、会話のきっかけづくりにもなりますし、同じ考えをもつ同士はそこからまた話を膨らませたり、違う考えをもつ同士はお互いに興味がわいたり…。私自身意識していなかったことなのですが、山崎先生の先のコメントにもありますように「対話による美術鑑賞」は人間関係をつくるうえでも有効になることなのですね。
人間関係をつくる、とういのは確かにそうですね、「風神雷神はなぜ笑っているのか」などをテキストにしながら、より深く追求されるとさらに面白くなるでしょうね。
「意味生成」という言葉もとっても大切だと考えています。