教師が変われば子どもも変わる。(その3)
2017年 02月 28日
「教師が変われば、子どもも変わる。」けれども、大事な前提があります。どの方向に変わっていくかです。教師が努力する方向を間違えたら、それは子どもにとって不幸です。
たとえば、現実にはまだまだ多い「作品づくりが目的化したような授業」。このような傾向は、減ってきてはいますが残念ながらまだまだ、多く見かけます。
芸能人の写真をもとにそっくりに描かせる作業、点を打たせたり、削らせたり、あるいはグラデーションで平塗りさせたり。膨大な時間をかけて透視図法を用いた色塗り作業。生徒の顔写真をもとに絵の具を使ってそっくりに写させる作業、図鑑や写真資料集をもとに図案をつくって木を彫らせる作業。たぶん、授業は静かでしょう。
「表現」ではなく「作業」。
そのような授業では、約束や条件、指示がとても多くなります。教師の想定した方向に向かわせるので指導(「指示」と言ったほうがよいかもしれません)もしやすいです。
でも、どうして、このような方向になっていくのか、「作品展」が遠因としてあるでしょう。
というのも、20年放置していた学校美術教育の現場に戻るかもしれない事情ができたためです。
若い頃、評価を伴う美術教育に疑問を感じていた為に距離を置いていましたが、今、私ができる美術教育を模索しています。
学指導要領はそこそこ納得出来る内容でしたが、この内容をクリアしつつ、寛容な授業を作り出したく、考察中です。
また、アドバイスを貰いにお邪魔したいと思います。