野焼きでつくったランプが輝く瞬間
2005年 07月 30日
この授業は学校の近くでとった土から粘土をつくり、それを野焼きしたものです。つくるものはランプとし、テーマは縄文をイメージして。
授業は焼き上がった作品にいよいよ明かりを灯す瞬間でした。
ろうそくに火をつけ、照明を消すと生徒たちから「わあー」とか「おっー」という声があがりました。感動の一瞬です。つくる喜びが伝わってくる瞬間でした。
その後、少し明るくして、互いに鑑賞しあいました。
私も生徒に制作の思いを聞きました。けっこう考えていました。縄文のイメージを自分なりに。
なるほどなあと話を聞きながらふと私自身もその話から縄文をイメージしたのでした。
火は本当に魅力があります。不思議ですが…。
ちなみに上の写真は照明がついたときに「勾玉」が浮かびあがるように考えたものでした。一番下はナウマン象のイメージだそうです。
ブログでは子どもの表情をお見せできなのが本当に残念。 九千房先生と生徒たちの温かい雰囲気と笑顔、それがとてもよかったです。
ちなみに函館東部地区で縄文土器が発掘されたこともこの題材設定の背景になっています。
「先人が、その土地でとった土を使い、生活のための土器をつくる。」というのは 九千房先生の言葉です。
この授業ではアイディアの段階での指導や機能美のこと鑑賞場面の設定の工夫等がされていくと、さらに発展・充実していくように思えました。これは美術の教科性(美術でなければ育てられない力に関する部分です。行事や総合学習では出来ませんよという部分と言ったらいでしょうか。)うーん、人のやったことについては何とでもいえますね。でも地域に根ざしそこだからこそ出来る授業を設定し、それをやりきった姿勢。学ぶことの多い授業でした。若い人に負けてられないなあと思う山崎でした。この授業を見れて本当によかった!ありがとう。
また、研究主題としっかりリンクした授業でした。
この体験は生徒にとって記憶にとどまる授業に違いない。
明かりが灯る瞬間を想像しながら作る工程は、とても楽しいものだったのだろうなって感じます。
火には人を惹きつける強い力がありますよね。
昔から今に至るまで変わらぬ火の魅力。
昔の人達がその魅力溢れる火をどの様に使っていたのか想像して作るこの授業は本当にすばらしいっす(^^)
それにしてもLinersさんのコメントいいですね。生徒にも聞かせてあげたいコメントでした。やっぱ、美術の授業のこと教師以外の方に知って頂くって大事なんだとあらためて思いました。