自分さえ目立てばよいのかな?
2006年 01月 27日
そして左下の写真が仕事が終わって毎日見せられるこのどぎつい色の看板です。ライトアップされているので非常によく目立ちます。見ているだけでイライラしてきます。昨年オープンしました。この黄色は特別に彩度が高く、そこに黒と赤ですからたまったものではありません。人間の生活に色彩が与える影響は大きいはずです。なんとこの店まで歩いて10分くらいのところに住んでいます。近くには小学校もあります。
どれだけ周囲に迷惑をかけているのかなんて感覚はないのだと思います。
ここは飲屋街の札幌ススキノではありません。近所にはザリガニの住む小川があって、水芭蕉の咲く池があって、小鳥がさえずる緑豊かな公園もあります。
自分の店だけが目立てばよいという感覚。ひどいなあ。住民が馬鹿にされているなと思いました。この店のHPを見たらHeartful Harmoney(ハートフル ハーモニー)という言葉がありました。
Harmoneyって「調和」という意味です。
一度だけ、このお店で買い物をしたこともありますが、店員さんはとても感じが良かっただけに、残念です。この記事は、このお店の本店にメールにてお知らせしました。ひとつでも多くの企業にこんなことにも配慮してほしいです。自分たちの住む街並は美しくあってほしいと思います。
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☆都市景観について考える
(追記)上記記事をご覧になった、北広島店の店長様からメールが届きました。お礼とお詫びでした。やはり、買い物をしたときと同じように対応はていねいでした。今後の店舗開発に生かしていくとのことでした。本社からFC店に連絡がいったのですね。
HPで店舗検索をしました。すると、北海道にある店舗はすべて黄色と赤で、ド派手でした。ですから各店の問題ではないですね。よりによって北海道がひどいなあ。北海道をどう思っているのだろう?
人々にとっての「電気店」のイメージを生かし店舗の雰囲気をPRとして打ち出すのはわからなくないですが、それが「調和」ではなく「飽和」した時の嫌悪感に気がついてほしいものです…。
小樽なんかは、条例があるんでしょうか、全国チェーンのお店もシックな感じになっていますよね、
観光地として「小樽」!のイメージでやってきても、ユニクロの看板は目立ってたなあ。地域の人は生活圏だけど、観光のヒトはちょっと興ざめ?
どこにいっても、同じものを売ってるって、いいような悪いような。その土地でしか手に入らないものって、今や少ないですから・・・おっと、話が広がりすぎました。
昔の魚屋さんみたく「安いよ安いよ!」って声かける代わりなんでしょうね、・・・ということは24時間声かけてることになりますね。
ちなみに、わたしは、ドン・キホーテ、一回行って酔いました。モノの気配が多すぎるというか。本屋さんは本がいっぱいあっても大丈夫なんですが。
こちら熊本では住民運動にまで発展しました。
1件のパチンコ店が夜になるとサーチライトを夜空に向かって投射し、「我こそはここにあり」という具合に主張していました。そのうちに数件のパチンコ店が真似をして、瞬く間に夜空が奪われてしまったのです。その光景といったらまさに禍々しいもの一言であり、自分さえよければそれでいいと言った印象でした。非常に不愉快な日々を過ごしていたところ、新聞にも取り上げられはじめ、運動が起こり元の平和な空が戻ってきました。誰のでもない公共的な空間こそが、モラルを問われる空間なんですよね。
小樽は条例があるかどうかはわかりませんが、やはり運河のこともあったり街の景観を大事にしていますし、市民が話題にしているようです。にしおさんが教えてくれた住民運動って大事ですね。
そして、美術教育のやるべき仕事はこんなところにもあると思っています。中学校のデザインの授業でこんな視点も取り入れたいと思っていますが、公教育の立場としては難しいこともありますけどね。ただ色彩の授業で扱うのは大事なことでしょう。中学校ではデザインと言えば「平面構成」をしましたという段階のものも多いですから。
すぐれたデザインには人へのやさしい思いやりを感じます。
建物の容積からいってもはるかに小さい店が大きな看板に下品な色だったりしています。それでもこのライトアップされたjoshin電器には負けますが…。私達の住む快適な空間を奪っていますね。にしおさんの言われる「誰のでもない公共的な空間こそが、モラルを問われる空間なんですよね。」ということ、本当にその通りですね。このあたりを考えていくとデザイン教育の重要性が見えてきますね。最近の教科書もデザインの扱いがすごくよくなってきていると思います。
どれも自己主張が強くて必死です。
ある金融会社はかなり昔からですが
わざとビルの上で看板自体を右下がりに傾けて電飾が光っています。
「あれ?あの看板落ちそうやで」と思わせて名前を見てもらう作戦なわけです。
派手看板が派手看板を潰しあっています。
そのノリで北海道へ行くっていうのは、かなりボケてますね!
どんどん声を出してクレームつけちゃいましょうね!
お客様の声は今の時代、ちゃんと聞いてくれますから。
でも、聞いたふりしてるだけの会社も多いですけどね。
批判だけでなく、「こうしたらお宅もかなり好感度アップですよ」と囁いてあげましょう!
デザイン教育。そっか~。大切ですね!
お客さんの立場、経営者の立場、土地の立場、20年後の状態をイメージする力・・・。デザインってデザインセンスだけでは済まない仕事なんですね。うちでリンク貼ってるホクレア号の人がよく六本木ヒルズのことを書いてたけど、そのデザインもどーかと思いながら読んでました。
こちらの方では、最近東京駅周辺の再開発で景観権の問題が出ています。主に皇居がらみなんですが・・・・。
皇居のお堀は桜の時期にとても綺麗で、花見をする近隣の方も多いみたいです。しかし、以前はそこから見えるTOYOTAの看板が桜と被ると言う被害報告?を受けてTOYOTAが看板を撤去したと言う事があったようです。近くにある消防署も景観権に触れると住民から意見が出て、なんと消防署の移転が決まっているそうです。
皇居がらみと言うことで、この辺の景観権の主張は通りやすいようです。もっと酷いところはいくらでもあるのにずるいなぁ~とちょっと思っちゃいました。
最近ですとイタリア文化会館が相当皇居周辺住民の怒りを買っているそうですが、これは行政がOKを出しての竣工だった手前、なかなか文化会館側も態度が軟化しないようですが・・・。
でもこの文化会館に関してはジェネレーションの違いか、僕は素敵だと思うんですが・・・。
日照権よりも景観権って難しいような気がします。
都市景観のことは、もっともっと話題になればいいと思っています。やはり色彩の与える影響は大きいですから。
騒色公害に対して意見を言っていかないと!
皇居がらみはそんなに強いですか。
話はそれますが、苫小牧市でスケート国体がはじまったのですが、皇太子が来るというので道路の除雪を徹底しなければならないとのこと。今年の雪はとくにヒドいのに除雪のレベルが相当厳しいようですよ。道路に雪や氷があったらだまだそうです。ものすごい出費でしょね。税金で。
今年は千葉でも積雪になりました。雪慣れしていない土地なので交通も麻痺でした。
景観権については再開発が進む土地では結構重要視されてるようです。表参道はケヤキ並木の景観を損なわないように地上6階建て(たぶん・・。)までしか許していなかったと思います。ですので、同潤会アパート跡地の再開発では地上よりも地下が深い建物が出来るようです(もう出来たかもしれません・・・)。
しかし、どちらにせよ、そのことで、論議になるのだから、まだマシかもしれません。ケヤキ並木を守って,地下の利用か。そこまでやるとはすごいかな。とりあえず看板でしょうね。看板なら大きさや色彩に気をつかうだけでかなりの成果が出ると思います。
ところで千葉も積雪ですか…。気候の変化気になりますね。
この記事を通して,子どもたちには美術教育<など>を通して,たとえばこのような看板に気付いたり,付随することについて考える力を身につけさせたいと思いました。そして,「美意識」はどのように形成していくべきなのか,考えさせられました。
デザインの根底にはやさしさや思いやりが無いといけないと思うのです。この看板は自分のことしか考えていませんし,結果としても下品な色使いで、企業のイメージを著しく、落としている訳です。チャーリーさんの言われる通りですね。
これは失敗ですね。明らかに。デザインというような意識はないでしょう。店員さんは親切で感じがいいのに。
うーん、今度札幌にアップルストアができるようだから、その違いがおそろしく大きいでしょうね。