オンリーワン美術展〜作品写真&制作ストーリー募集

コンクールには功罪があります。しかし、そこを見据えて毎年「全国教育美術展」を開催している教育美術振興会が新たな取り組みをはじめています。非常に大事な取り組みだと思います。

「オンリーワン美術展〜自分だけの名作クローズアップ〜」

 サイトでは以下のように述べられています。

オンリーワン美術展〜作品写真&制作ストーリー募集_b0068572_0264879.jpg「当会で主催する「全国教育美術展」などの通常の公募展(絵や立体のコンクール)では、作品のみを見て審査するため、その作品ができるまでの過程や作品を制作するときの子どもの感動や成長など、本来の教育で注目されなくてはならない最も大切なものが見落とされがちです。
そこで、当会発行の月刊誌『教育美術』では直接指導した指導者のみが知りうる作品制作過程の子どもの感動体験や成長をクローズアップしたいと考えます。
つきましては、実践現場の先生方の印象に残る名作(子どもの絵や立体)を写真とともに、その作品にまつわるストーリー(エピソード)をお寄せいただければ幸いです。お寄せいただいた写真と原稿はその都度『教育美術』(月刊)にて掲載する予定です。」
 
 ☆財団法人 教育美術振興会

 ところで、ここにある作品を覧になられた方はこどう思うでしょうか。中学校1年生の作品です。→「気になる作品」
 
 この取り組み実はほぼ同じコンセプトでやりたいと思っていました。ただし、一番観ていただきたいのは美術教師よりもむしろ一般の方々です。
 美術教育がまだまだ、上手な作品をつくらせるもの、趣味や才能の教科であるととらえられがちだからです。
 中央教育審議会初等中等教育部会で「芸術教科は選択教科という方法もある。」という発言があったのも、そんな背景があってのことと思っています。

《関連記事》

 ☆作品の見方
by yumemasa | 2006-02-05 23:37 | 美術教育の啓発活動 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明