有害物質を排除した「マッチカラー絵の具」
2006年 04月 25日
化学物質過敏症などに全く無頓着で無知であった私にいろいろと教えてくださった方です。
昨年度、粘土を使用中、体にかゆみを訴える生徒が出て来たのです、すぐにメーカーさんに問い合わせをしました。
きたのつづみさんからも教えていただいたのですが、これは化学物質過敏症とは違うようだということがわかりました。実は私も手がかなり荒れたのです。
その結果「接触性皮膚炎」らしいということがわかりました。そんなことがきっかけで、その粘土メーカーさんともお話ができました。
その中で、メーカーさんでもそのような有害物質については慎重に考えていることがわかりました。今後HPを開設することも視野に入れているそうです。商品の成分表なども公開していただけるかもしれません。粘土の成分のことでいろいろとお話ししましたが、やはり使う側が多少の不便はあっても、あえて安全なものを使うという姿勢も必要ではないかとも思います。
とにかく、今の時代ですから、教師が「化学物質過敏症」について無知でいいわけではないでしょう。
さて、絵の具で有害化学物質を含まないものが開発されています。「マッチカラー絵の具」というものです。
さてその「マッチカラー絵の具」を使用したテレビ番組(NHKNHK教育テレビ「趣味悠々」06年4月3日〜6月26日。全13回)があるとのことで、やはり品質のよさから使われているのだと思います。
☆Match Colors
上記サイトでは「商品コンセプト」について以下のように示されています。
“使う人の立場での水彩絵の具作り”。一言でいえばこれが私共の考え方です。Match Colors(マッチカラー)は専門家用絵の具に負けずとも劣らない高品質でありながら低価格、しかも安全性が高く、けんろうな耐久性を併せ持っています。
低価格な絵の具は粗悪品であるのが当然、毒物も絵の具であるから許される。といった安易な考えを、使う人の立場から問い直しました。
環境を守り、人体を薬害から守ることが私ども製造者の使命だと考えます。先人の知恵に学び、安全性をどこまでも追求する。そのことが私ども製造者の努めであると思います。
《追記》
現在「Match Color絵の具」については、一般には入手しにくいのですが、北海道のホクト商会さん(千歳市)が、取扱店となりました。送料などについてはお問い合わせください。
恵庭市・千歳市の学校では他商品と同様購入しやすくなりました。
Match color絵の具の取引先は以下の通りです。
「全国学校用品株式会社」
北海道では
・千歳市⇒ホクト商会(本気で販売しています)
・札幌市⇒(有)北海道学校用品協会
・虻田郡倶知安町⇒(有)後志学校用品
・旭川市⇒(有)上川学校用品協会
・北見市⇒(株)北見教材厚生部
東京では
・新宿のトゥールズでバラ売りされているようです(06年現在)
私の勤務先でも極一部ではありますが取り扱っております。
もっと広く普及するべき絵具だと思いますが、様々な事情から至っておりません。
また力が足りず残念に思っております。
小学校で使うような絵の具や、とくに筆などは使えたものでなく、これだけで絵を嫌いになっている子供がいるような気もします。
子どもの頃から絵画の塾に通っていたんだけど、筆先をおしゃぶりにするのが大好きで、子供心にそれぞれの色が全て違う味だったのを記憶しています。其のクセはデザイナー全盛時代も、そして今でも抜けません!それが安全だろうが危険だろうが味わうと、いつも子どもの頃の自分に出会う事が出来ます。
また粘土の件ではご助言いただき本当に心強かったです。
今後有害化学物質の件も問題になっていますから、やはりそのような情報を提供するサイトが登場しないかなと思っています。
これからもよろしくお願いします。
画材のスペシャリストの方にこのブログを見ていただいているのは安心感があります。
中学校に入学してきた生徒の筆を見て愕然とすることもあります。よい筆を紹介してそれを試させるとその違いに気がつきます。
最近100円ショップでも絵の具が売られていますから、本質が気になっていたのです。
どちらにせよ、子どもには安全なものを使わせたいです。
本来は「安全で高品質」な物を欲されているとは思いますが、使える予算の関係から安い物を選ばなくてはいけないようです。
安価な製品の少なからずは、品質も低いためあまりお奨めしたくはありません。
できれば日本製かEU製の多少高価格でも品質の良い製品を検討していただきたいと思います。