ブログを通して現実の世界にも変化が…
2006年 05月 23日
そして気がついたことは私の視野が広がったことです。これまでは「美術教育」を内輪の中で語っていたのですが、やはり、それでは不十分だということがわかりました。
こうしてブログをやってみることで、いろいろな方々と交流が生まれ、時には大きな取り組み、例えば「図画美術教育の大切さを訴える」や「審議経過報告の意見提出」などでお力をお借りできたり、中には主婦の方が個人で美術教育に関するアンケートをとっていただいてその結果をお知らせ頂いたり。何とありがたいことでしょう。
日々いただくコメントやトラックバックからも実に多くを学べます。
そして、おもしろいことが起きています。自分の授業が確実に改善されていくことです。また、本当に今のでいいのかなと考えてしまうことがあったりもします。でも、それがいいのだと思っています。
教師同士のつながりも強くなって来ていると感じています。メーリングリストに参加していることもあって、ますますそう思います。
いよいよ指導要領の改訂が迫って来ています。その前に「教育基本法」のことがあります。これからやらなければならないことは、たくさんありますが、このブログが励みにも、また有益な勉強の場にもなっています。これからもどうぞ、よろしくお願いします。
ブログを通して現実の世界にも変化が起きていると感じています。
*写真はアルテピアッツア美唄で撮影した安田侃氏の作品。(撮影・公開の了解済み)
《関連記事》
☆芸術科目の選択教科化は不適切
☆中央教育審議会会長から手紙が届きました
ML紹介ありがとうございました。隣の県のMLなのに、北海道の方に紹介していただいたとは、なんだか不思議な気持ちです。
本当にネットのつながりはすごいなぁと思います。
このページで、初めて酒井式について色々考えました。
実は、それまであまり酒井式について興味が無く、まぁそんな描き方もあるんだなぁ程度の認識でした。
ところが、よくよくみてみると、たくさんの問題があって、なんだかこれは大変だぞと。
自分は非常勤講師ですが、行く先々で対酒井式の宿命を背負って、酒井式が嫌いな先生と協力して指導しています。
他の教科の先生にこういう気持ちがあることは、とても嬉しいです。
今後もこのページで議論が再燃されそうですが、NHKの番組で、あのチョークを折った時の子どもの顔を忘れずに、
指導にあたりたいものです。
今後もよろしくお願いします。
「図画美術教育の大切さを訴える」という冊子をつくり、中教審の方々にも見て頂けたのも成果です。効果はわかりませんが、気にはとめてくれるみたいです。
もと文部科学省の政務官の方に美術教育の現状をメールでお伝えしたところ、さらに質問をしてくれたりしました。今後いろいろな場でも発言をしていくからという約束をしてくれたのですが、なんと国会で「芸術教育がないがしろにされている現状がある」というような主旨の発言をしていただけました。
ネットの力による過信はいけませんが、それでも確実に自分の行動や考え方が変わっていると感じています。
酒井式等はネットの力によって論議できていると思います。批判本などもありませんし。
今は酒井式にうかつに手を出す人が、今後出て来ないようにすることが今出来る大事なことだと思っています。
>文部科学省の政務官の方に美術教育の現状をメールでお伝え
>なんと国会で「芸術教育がないがしろにされている現状がある」というような主旨の発言をしていただけました。
なるほど。すごいです。どーせ、と口を閉ざしているのは駄目ですね。大切なことは大切だと言えるようにならなくては・・・。
MLの過去の発言>早速読んでみました!まだ全て読んではいませんが、MLではまたblogとは違った議論が交わされていて、勉強になりました。ありがとうございます!
>今は酒井式にうかつに手を出す人が、今後出て来ないようにすることが今出来る大事なことだと思っています。
そうですね。自分では、酒井式ってどうなの?と聞かれた時に、「こういうやり方だ」とメリットデメリット含め、具体的指導方法というよりは根本的な考え方について、きちんと説明できる必要性がでてきたのかなと思っています。
私はこの酒井式についてNO!と言うのには、これでも勇気が必要でした。やはり批判をする以上は、それなりのことを自分でもしていかなくてはならない、そんな気がしたのです。
酒井式批判をしながらも、なぜこのような方法が広まってしまったのか、それはこれまでの美術教育のあり方を問うことでもあると思っています。
ですから「根本的な考え方について、きちんと説明できる必要性がでてきた」という気持ちがよくわかります。互いに刺激しあい、学びあいましょう。