佐藤忠良「美術を学ぶ人へ」
2006年 08月 23日
中でも彫刻家佐藤忠良氏の言葉は心に響いてきました。その一文「美術を学ぶ人へ」を、ここに紹介をします。この教科書の編集に携わった三嶋真人先生に公開について確認したところ問題無いという事でしたので、ここに公開させていただきます。
指導要領改定前の今、また読んでいろいろと考えるきっかきになると思います。
↓文章はクリックしていただけると拡大表示されます。
(追記)
読者のきたのつづみさんが、コメントで、今度は小学生に向けて書いた言葉を紹介してくださいました。感謝!
「しんけんに、絵をかき、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じ方も、育ちます。このくり返しのなかで、自然の大きさがわかり、どんな人にならなければならないかが、わかってきます。」
きたのつづみさんからのコメント→「専門に美術を行ってきたのではない、小学校の先生方に、ぜひ一度は読んでもらいたい教科書と思います。」その通りですね。いやいや専門の教師も!だと思います。
(追記 2015年4月)
「美術を学ぶ人へ」も素晴らしいのですが、谷川俊太郎さんの「うつくしい!」これも、素晴らしいです。光村図書の「中学校美術」の中で取り上げています。世代を超えてつきあえる文章です。
でも最近は教科書も当時と比べるととっても充実していますが、授業時間数が問題ですね。
久しぶりにコメントをさせていただきます。
東京造形大学で佐藤忠良先生に彫刻家としての生き方を教わった者です。
私の現在の活動自体も佐藤忠良先生から教えを受けたものの影響がとても大きいです。
現代美術社は1970年代〜1980年代まで佐藤忠良先生の著作を発行していた出版社です。
品切れの状態になっている書籍ですが、下記もご参考にしてしていただけると幸いです。
185ページから211ページまで「教科書のこと」として現代美術社の教科書について記されております。
触ることから始めよう 彫刻家の教育論
著者名: 佐藤 忠良 著
出版社名: 講談社
出版年月: 1997年 01月 出版
ISBNコード: 4062068397
Bambookこと竹本勝彦
一般の教科書とは違って、長年、物をつくる(生み出す)ことに携わってきたからこそ出てくる言葉というものが、この教科書には随所に書かれていると思います。「子どもの美術」では、この本を読む人へということで、以下のような言葉が書かれています。(以下、引用)「しんけんに、絵をかき、ものを作り続けていると、じょうずになるだけでなく、人としての感じ方も、育ちます。このくり返しのなかで、自然の大きさがわかり、どんな人にならなければならないかが、わかってきます。」
専門に美術を行ってきたのではない、小学校の先生方に、ぜひ一度は読んでもらいたい教科書と思います。
読んで来てくださるとはうれしいです。
すごく助かります。化学物質のことも気に留めています。研究会などでは今後も話題にしていきたいと思います。
研究室に他の教科書と一緒にありました。
先輩と見つけて,なんかこの教科書いいですね~,と話していた覚えがあります。
あの本全体からかもし出すオーラのようなものがありましたよね~。
もらっておけばよかったです。
斉藤さんとはゆっくりお話がしてみたいです。08年は石狩管内北広島で全道造形教育研究大会を開催します。
さてさて、もう私たちは勉強はもちろんですが、恩返しもしないといけないなあと思っています。斉藤さんの資料読み応えがありました。
恩返しはしなくてはね。学んだことをかえさなくては、といつも思っています。そうそう、今手元にあるのが斉藤さんの平成17年度教職員研修講座資料というものです。いい仕事です。これを見て斉藤さんはすごいなあと思っているのです。石狩は自分たちが学んできたことを広げるための研究会です。免許ナシで指導している先生や小学校の先生の役に立ちたい。それは間接的に多くの子ども達のためになります。あー、角力山先生にお会いしたくなりました。
免許外の先生へのサポートは北海道全体を考えると、とてもとても大事なことだと思っています。こんなことを考え出してからもうかれこれ10年以上になります。いしかり北広島大会はそういう意味で私にとって本気で取り組み研究会になります。
村瀬教授、角力山先生にもお力をお借りしたいと考えています。
私は、中学生とつくあっていて、やはり子どもは「ホンモノ」を求めているなと実感します。
みゆさんに、こうしてコメントをいただくと、ブログにしてよかったなと思います。
「知る心」と「感じる心」は、車の両輪みたいにどちらもとても大切だとの感想をしっかりと書いてくれます。
その気持ちを裏切らない美術の授業をしたいと切望しつづけていますが、今年こそは!と思いつつ、はや30年・・・・。
昨年の旭川大会に奈良から参加しまして、目からウロコでした。
個人的には、あの時発表された秋田の高校の黒木先生にいろいろお伺いしたい事があるのですがどうすれば良いですか?
さて、黒木さんは、このブログでもよくコメントされておられます。一番いいのは、くろくろ.comハブサイト
http://www.kurokuro.com/HUB/kk.html
にアクセスしてじっくり読んでみることをおすすめします。
コンタクトをとりたければ、上記サイトにアドレスが紹介されていますので、そこからどうぞ。
早速umeさんからはメールを頂戴いたしました。
うれしいです。
学び研@北海道からまだ1年経っていないんですよね。
山崎先生,やっぱりコーディネートはこーでねぇと(^_^)
思い出深いなぁ。
忠良氏の作品は東北地方では宮城県立美術館の別館記念館でも多数見ることができます。魅力的な空間です。
絵本「おおきなかぶ」での描画の苦労話など一生懸命読んだ記憶があります。
「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ〜ん」にぴったり。
そうかあ、1年もたっていないんだあ。
umeさんが、動くことでまた何かが生まれますね。きっと。
それは小さなことであってもいいし、楽しいことです。
それが、どこかで、子どもの幸せにつながれば。
佐藤忠良先生が大好きな一人でもあります。
佐藤忠良先生の教科書を探しています。
今どうしたら手に入れることができるでしょうか?
これから子どもたちに美術を教えて行く中で、
沢山勉強していきたいと思っています。
佐藤忠良先生のすばらしい精神を
子どもたちに伝えていけたらいいなぁ。
この教科書は今でも忘れません。心のバイブルのようなものです。あいにく、教科書採用まではたどり着けませんでしたが、自分としては今でも最良の美術教科書と思っています。この言葉を大切にしてくれる教師は、きっと子供たちに面と向かって、ごまかしをしない先生でしょう。みゆさん、ほんだ先生、応援しています。
佐藤忠良さんのこの教科書は現代美術社というところで出版されていましたが、今はその本がありません。
お住まいはわかりませんが、札幌の佐藤忠良記念館に彼が手がけた教科書が展示されていて、自由に見る事ができます。
「これから子どもたちに美術を教えて行く中で、
沢山勉強していきたいと思っています。」
こう思っている先生とのこのブログでの出会いはうれしいです。
このブログも尊敬すべき、学ぶべき方々がたくさんいらっしゃいます。
http://iart.main.jp/cn08/pgcn08words.html
ここもご覧ください、私がつくったページです。
「美術を学ぶ人へ」というの言葉を読んでいると「子どもと向き合う」という姿勢を感じます。
あの言葉は、素晴らしいですね、本当に。
http://hita61.exblog.jp/14054617/
ここを読むと、佐藤忠良記念館のことが書いてあるんですよ!しかも最近!
なお,上記コメントにも記されていますが,『触れることから始めよう』これも素晴らしい内容です。
検索していてこちらに伺いました。
美術に限らず、あらゆることに通底する内容~~いつか教科書全体を見てみたく思っています。
佐藤忠良さんの訃報に接し、こちらのブログを教えて下さった方があり、お邪魔しました。
じょうずに えを かくことや、
うまく ものを つくる ことが、
めあてでは ありません。
だいじなのは、よく みる こと、
よく かんがえる ことです。
かんがえて つくり つづけると、
かならず じょうずに なります。
じょうずに なるだけでなく、
にんげんには、
どんな きもちが たいせつか、
どんな ひとに ならなければ
いけないかが、わかって きます。
これが びじゅつを
まなぶ めあてです。