「ベーシック造形技法」宮脇 理 監修(建帛社)
2006年 11月 25日
実は新刊でありながらこのもとは37年前をさかのぼるそうです。
私の手元に1993年版「新版造形の基礎技法」(初版は1984年)がありますが、これをさらに発展させたのがこの「ベーシック造形技法」です。
同じように「 造形教育の基礎知識」も改訂を重ねながら今に至っています。この間、美術教育も変わってきましたが、しかしこうして見ると確かに変わらぬ大事なものが何なのか見えてくるかもしれません。
さて今回のこの本、宮脇先生によりますと、ネットとの連携・発展も想定しているようですのでこれからにもおおいに期待できます。この本の中にもリンクという言葉が使われています。
ウィキペディアが動き出すことになるでしょう。
ことによると、この本とインターネットがリンクするのかもしれません。これは美術教育の方法論として注目すべきことになるのではないでしょうか。
さて内容ですが、見開き2ページで完結しており、図版も豊富で簡潔にまとめられていますから、持っていたい一冊です。
自分の今やっている授業が美術教育の中でどんな位置になるのかそのスタンスを知っておく事は非常に重要だと考えています。短所や弱さを知りつつの実践をするのと、我流でやるのとは意味が違います。
宮脇 理 監修 山口喜雄・天形 健 編集
伊藤文彦・岡本康明・新関伸也・佐藤昌彦 編集委員
1、人間と造形
2、造形表現の分類
3、絵画・彫刻の基礎技法
4、デザイン・工芸の基礎技法
5、芸術作品の鑑賞
6、生活と造形
(建帛社・2006年) 2415 円(本体価格 2300)2006年10月20日発行
知っている名前が・・・・。山口先生と岡本さん・・・。
この本も併せて頼みます。(リンゴといっしょ)でも、本当は書店で見つけたいです。図書カードがあるので・・・。
年末はどうしても飲み会が増えるので、お金の問題はシビアです(涙)
ところで、知っている方が執筆しているというのは親しみがわいてきますね。この本は価値ある本だと思います。
山口先生は現宇都宮大学の先生、岡本さんは元宇都宮美術館の主任学芸員さん。今は確か岡山の方にいると思います。
しかし、勉強はつきることは無いですね。
今年は私も本当にいろいろ勉強させてもらいました。
(早くも今年のまとめ?!年の瀬になりますねぇ・・・)
青木さんとの交流、楽しいです。うーん、考えたら昨年はお互いまったく知らない存在でした。不思議です。