本当に心配な子どもの環境

本当に心配な子どもの環境_b0068572_22101920.jpg 現在薄型の大型テレビが普及しそうな勢い。これが居間に鎮座するのか?ゲーム機もどんどん新製品が投入されている。インターネットも携帯も…書店やコンビニ行けば見るに耐えない表紙の雑誌。パソコンの雑誌にも「悪」とか「裏」なんて犯罪の臭いのするタイトルの本が山積みされている。子どもを取り巻く環境はとにかく過激。低学力(低受験学力)を言う前に、乳幼児期からのことを考えていくべきだろう。若い親御さんへの支援だって必要だ。親が悪いでは済まないことでしょう。
 子どもに衝撃的な問題が起きると、マスコミはすぐに学校の責任を問う。しかし、事態はそんなことでは済まないところまで来ている。 どうしたらいいのだろう?これらの問題に取り組むひと達の連携はますます重要になってくる。
 とりあえず、今思いつくこと。以下の主張を広げることかなあ。

日本小児科医会では、子どもとメディアの関係で以下のように述べています。
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本当に心配な子どもの環境_b0068572_2237376.jpg わが国でテレビ放送が開始されてから50年が経過しました。メディアの各種機器とシステムは、急速な勢いで発達し普及しています。今や国民の6割がパソコンや携帯電話を使い、わが国も本格的なネット社会に突入しました。今後、デジタル技術の進歩はこのネット社会をますます複雑化し、人類はこの中で生活を営む時代に進みつつあります。
 これからもメディアは発達し多様化して、そのメディアとの長時間に及ぶ接触はいまだかつて人類が経験したことのないものとなり、心身の発達過程にある子どもへの影響が懸念されています。
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日本小児科医学会日本小児科医会委員会「子どもとメディア」対策委員会の「子どもとメディア」の問題に対する提言」の内容を広めることでしょう。

「児童画の理解」についてはいずれ小児科の先生方との連携が必要と感じています。

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Commented at 2006-11-30 23:07
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yumemasa at 2006-11-30 23:36
こんな記事を書いたのも、実は授業の中でこれから子どもの内面にかかわっていく(そんなに深いものではないにせよ)題材に取り組み出したからです。
Commented by 青木 at 2006-11-30 23:38 x
清川輝基さんの講演をこの夏に聞きました。
恐ろしい話です。彼は,「未だかつて無い壮大な人体実験が行われている」とまで言いました。
メディア付けによって,前頭葉への刺激が少なくなり,人間らしい脳の発達ができなくなるとも言ってました。
また,不思議なことに,活字でも,実際に本で読んだときと,同じ文でも画面で見るのとでは,脳で働いている部分に随分差があるらしいですね。
そして,さらに恐ろしいのは,長時間テレビやゲームに没頭することで起きる運動不足が一番深刻なんだそうです。
走り幅跳びが体力テストから消えたのは,うまく飛べずにケガをする児童が増えたからだとか・・・・。
その他いろんな裏事情見たいのも聞きました。
いや,本当にいい話を聞けましたが,怖いです!
Commented by 山崎正明 at 2006-12-01 00:04 x
何とかしなくちゃ。昔は子どもの部屋にテレビはよくないという話をしていましたが…。もう、そんなレベルではありません。家庭訪問に行ってもテレビをつけたままにしている家庭が多いのには驚きました。こちらからお願いしてテレビを消していただくことも珍しいことではなくなりました。
このテレビが大型化するとなると、家庭の中心はテレビ?
私もある講演会でテレビゲームの話を聞きました。クリスマスプレゼントで子どもに麻薬を買ってあげる親はいないけれど、ゲームなら買ってしまいますねってお話でした。
ゲームはやっても一日30分以内にしているなんて子もいますから、やはりこういう意識を育てることが大事なのでしょう。
日本小児科医会のような具体的な提案が大事なのでしょうね。
ゲーム機に「人により程度は異なりますが、ゲームへの依存が生じます。特に子どもの場合は…」なんて表示が必要なのかもしれません。しかし、このゲームについては諸説があるようで、難しいのかもしれません。
とにかく広め、連携し、啓発していくことでしょうね。
Commented by Syun at 2006-12-01 10:57 x
今のマスコミは知る権利を訴えて「情報垂れ流し」。
そこでの批判が批判を生み、コミュニケーションとは同意者の集合体。ネットでも「炎上」などという暴挙がまかり通る。
…私は情報教育に必要なものをずいぶん前から提案してきました。
4年前は美術になぞらえて「観察」「想像」の必要性を提案しました。
現場に戻ると、皆記憶のみの力に頼る生徒の多さで、空しくなりました。
今、「自然体」を忘れ、「寛容」も忘れ、なにが本物であるかを見極める力が弱っていると感じます。
だからこそ、こどもたちに「感じ取る心」を伝えています。
私も山崎さんのように風雪の中に身をさらし、大地と共に生きている実感を、今のこどもたちに伝えられる大人でありたいと思っています。
Commented by yumemasa at 2006-12-01 19:07
Synさん、いじめ報道なんかもWHOが出している自殺事例報道に関するガイドラインは、今回守られているとはいえませんね。学校や教育委員会、文部科学省を正義の味方として追求するのはけっこうですが(視点には不満がありますが)マスコミ自体が自殺の連鎖を生み出しているということについての追求はありませんね。
ただしTBSの報道番組「NEWS23」での筑紫哲也氏は、子どもの自殺について詳しくは報道していないことや自殺は報道によって連鎖反応を起こしやすいというコメントを出していました。
他のテレビではナレーターが遺書を感情をこめて読んでいました。また自殺手段や自殺場所も報道しています。何たることか!
http://www.lifelink.or.jp/hp/jisatsuhoudou.html
このようなことをマスコミにも対して意見を言って行かなければならないですね。
Commented by yumemasa at 2006-12-01 19:07
(続き)ところで「観察」と「想像」ですか、確かに大事なキーワードですね。そういうとらえ方をしたことがなかったので、勉強になりました。
そう言われれば、わかる気がします。
そうですよね、私たちは子どもが感じ取る心の感度を少しでもあげていく手助けをしていきたいですね。大地とともに生きている実感、いい言葉ですね。本当にそういうことを私も忘れてしまいがち。コメントうれしかったです。
Commented by 青木 at 2006-12-01 22:48 x
家庭訪問でテレビは驚きです。私はまだ経験したことがないので・・・・。
テレビもすべてが駄目だとは思いませんが、最近は、いいと思うことは少なくなりました。
1歳になった自分の息子には、ほとんど見せていません。見るのは、親である私たちも見る天気予報くらいです。
いじめ報道は、こういうことがあるたびによくおっしゃるようなことが言われているのですが、マスコミ自体が自分たちで検証する気が全くないので、改善はしないでしょうね。何を言っても多分、事実を伝えているだけだと言われるだけでしょう。また、あまり言うと、「見なければいい」と開き直るでしょうね。(かつて、そういうコメントを耳にしたときがあります。いじめに関して、お笑い番組の影響があるのでは、という話題の時に)
見ている人が、どう受け止めるのか・・・じぶんの発した言葉がどう受け止められるのか・・・そういうことが想像できないのも、一種の鑑賞能力の欠如から来るものなのかも知れません。
Commented by yumemasa at 2006-12-02 00:04
見ている人がどう受けとめるのかということは、きっと考えないようにしているのかもしれません。番組制作では当然のことながら良識的な方もいらっしゃるでしょうが…それよりは視聴率ですからね。ところで、いじめに関しては一部のお笑い番組の影響はあるでしょうね。

昔は新聞にも期待出来たのですが…ジャーナリズムなんて言葉は死語になってしまったのでしょうか。それでもまだ新聞によっては社説に救われることもあります。テレビにしろ新聞にしろ、よいものを発表したときこそ声をあげるべきかもしれないなあと、ふと思いました。
そうそう、ブログを通して良心的に頑張っているディレクター(テレビの業界は不自由なのだそうです)や記者の方とも交流出来ました。このような方々とのつながりも大事にしていきたいです。
考えたら、素敵な大人もたくさんいますね。総合学習では本当にありがたいことばかりでした。



Commented by redu06 at 2006-12-02 18:57 x
はじめまして。
ちょっと話題が違うのですが、トラバをさせていただきました。

マスメディアのこと、本当に危惧を感じています。私のブログでも今後取り上げて生きたいと思っています。
Commented by yumemasa at 2006-12-02 21:28
redu06さん、ブログを見させて頂きました。再生会議は確かに現場をよく知らない方々の意見と感じてしまいます。対処療法の域は超えていませんね。緊急だからでしょうか。
LDやADHDのことなども含めて考えなければならないこともありますね。
再生会議では意見も求めていますから、私も意見を出そうと思っています。
Commented by only1sensei at 2006-12-09 14:20 x
山崎正明さん、コメントありがとうございました。

確かにメディアが子ども、特に幼児期、
に与える影響は計り知れないと思います。

「大人しくしているから」と
赤ちゃんの時からテレビやビデオを見せられてきた子どもが、
どのような影響を受けているのか…。

メディアへの接し方を親も含めてもっと真剣に考えなくてはいけませんね。
Commented by yumemasa at 2006-12-09 17:25
only1senseiさん、「大人しくしているから」といってテレビをつけているということ、本当にそうですね。
うーん、もうしかして以前ポケモンで痙攣を起こした子どもたちが出てきた時以来、テレビの見方について注意が出るようになりましたね。
もしかしたら、このようにゆっくりと子どもを危険に追い込むことについても幼児番組で注意書きが出るといいのかもしれません。
by yumemasa | 2006-11-30 21:58 | 教育一般 | Comments(13)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明