幼児期の表現活動への理解は大切
2007年 07月 09日
子どもの絵というと…生き生き、のびのび、元気とか、稚拙だとか、芸術的だとか、…そのような感じでとらえれられてしまっている例がまだまだ多いと思います。
さて、そんなおり、まさにそのようなテーマで話させていただく機会が与えられました。
なんと声をかけていただいたのは全国各地に粘土場を広げようとしている前嶋先生です。またその中でこのブログでも何度も取り上げてきています千里敬愛幼稚園の小谷先生ともご一緒です!
話させていただきながら、多分一番勉強になるのは私なのかもしれません。しかし、少しでもお役に立ちたいと思っています。これを機に次に自分が何をすべきががはっきりしてくるような気がしています。
写真は前嶋先生の提唱する「粘土場」です。子どもにしっかりホンモノを提供しています。しかも大量に。
《関連記事》
☆子どもたちに粘土場を!
☆子どもの発達と遊び
岡山へ来られる(行かれる)とのこと。以前、「みずのき」の絵を見に岡山へ行ったことがありますが、作家さんとの連携授業をされていたり、今回のシンポジウムも少し気になっています。見に行こうか、あるいはお時間ありましたら、お帰りの際に、滋賀にでもお立ち寄りいただければ、高校の美術教員で、ひざ突き合わせて、「ご接待」させていただきます。ふなずしでもいかがでしょうか。
そのうちテレビ会議などできたら楽しいだろうなあなどと思っています。
でも実際にお会いしてお話するのが一番ですけど。
それにしても、こうしていろいろと交流することで、自分自身がもっと勉強してもっとよい授業、よい教育をしなければともますます、思います。
互いにこうして刺激しあってのびていく教師でありたいですね。これからもどうぞよろしくお願いします。
本当に、すごい人です。子どもの立場に立ったうえで、教育、保育にこれほど厳しく追求される方は少ないです。僕も負けないようにしていきたいといつも刺激を受けています。
その後、お元気でしょうか?私は実習後、院に進むことを決め、明日関西の教員採用試験を受験します。先生のブログを読ませていただいて、伝統や文化にばかり偏っている自分の姿が見えました。これからも先生のブログで勉強させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
さて小谷園長から一番学んだ言葉、それは、教育の中の「ウソ」という言葉です。はじめは、どきりとしました。
私もウソつきでした。ずっと昔「友達を描こう」なんて授業をしたことがあります。
でもこれは結果として「ウソ」でした。だってグループの中で互いにモデルになるように指定したわけですから。
この授業で、絵の好きな生徒が意欲を示さなかったので、あとで理由を聴くと「だって本当に描きたい友達じゃないから」ということでした。彼女はモデルになった人をいやがったわけではありませんけど…。
今は、互いにモデルになって絵をクロッキーをすることはあります。造形的な面での学習です。ですから「友達を描く」という授業はそれ以来できていません。
ただ、子どもの描く絵の中に友達は登場します。なんか、いいです。
子どものためによかれと思ってやったことでも子どもの視点から考えると「ウソ」だったと気がつくことがあります。
大橋さんの「おだてる」という言葉を教えていただいたのもよかった。「ほめる」という言葉の中に「おだてる」が含まれていることもありますね。私は評価するとか「よいものをよいと言う」というような言葉を使っています。
「ウソ」という言葉は本質を考えるために非常にわかりやすい言葉です。
小谷先生と出会いも大きいです。私にとって。本質を語る方ですから。
あの時のあの言葉、素朴でしたがとてもいい言葉でした。ふと、大事なことを忘れないようにしようと思いました。
ベテランになって安定してしまうと成長がとまるような気がしています。時には「経験」がマイナスにもあんることもあります。こういうコメントをいただくと、新鮮の気持ちになれます。採用試験頑張ってください!
そういう意味でそのことをどんどん広げていけば、世の中に幸せが増えていく気がします。
子どもは未熟なものだから教育しないといけないという視点だけではなく、いまを生きる目の前の子どもを受容し、共感の感覚で受けとめる
ことが何だかとっても大事な気がします。
千里敬愛幼稚園も大橋さんのKIDS ART LABOも日本中の親、必見という気がしています。
そうそう、普段親御さんは手にすることはないと思いますが、月刊の「初等教育資料」という本の表紙に子どもの絵の解説がのっています。この解説もとってもいいですよ。
報告楽しみにしています。仲間が増えるのは心強いです。人のお役に立てるというのはうれしいことですね。お互いに。