幼児期の表現活動への理解は大切

幼児期の表現活動への理解は大切_b0068572_21293963.jpg最近つくづく思います。美術教育の軽視の流れをとめるためには、やはり子育てをしている親御さん(特に幼児期)に子どもの絵の持つ意味をご理解いただくことが欠かせないと。というより、美術教育を大事にするというより、心や豊かに生きていくうえで造形活動は欠かせないということです。親御さんに子どもの絵の持つ意味を解説しますと、やはり子どもの絵の見方がかわってくると実感しています。
子どもの絵というと…生き生き、のびのび、元気とか、稚拙だとか、芸術的だとか、…そのような感じでとらえれられてしまっている例がまだまだ多いと思います。
 さて、そんなおり、まさにそのようなテーマで話させていただく機会が与えられました。
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 9月に岡山に行きます。(なんだか岡山とはご縁があります)
 なんと声をかけていただいたのは全国各地に粘土場を広げようとしている前嶋先生です。またその中でこのブログでも何度も取り上げてきています千里敬愛幼稚園の小谷先生ともご一緒です!
話させていただきながら、多分一番勉強になるのは私なのかもしれません。しかし、少しでもお役に立ちたいと思っています。これを機に次に自分が何をすべきががはっきりしてくるような気がしています。
 写真は前嶋先生の提唱する「粘土場」です。子どもにしっかりホンモノを提供しています。しかも大量に。

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子どもたちに粘土場を!

子どもの発達と遊び
Commented by 滋賀の山崎です。 at 2007-07-10 01:32 x
滋賀の山崎です。11月の全国高等学校美術、工芸教育研究大会〈2007滋賀大会〉へのご協力、原稿のご執筆、ありがとうございます。
岡山へ来られる(行かれる)とのこと。以前、「みずのき」の絵を見に岡山へ行ったことがありますが、作家さんとの連携授業をされていたり、今回のシンポジウムも少し気になっています。見に行こうか、あるいはお時間ありましたら、お帰りの際に、滋賀にでもお立ち寄りいただければ、高校の美術教員で、ひざ突き合わせて、「ご接待」させていただきます。ふなずしでもいかがでしょうか。
Commented by yumemasa at 2007-07-12 00:04
山崎さん、執筆遅れてすいません。いろいろ声をかけていただいてありがとうございます。滋賀には残念ながら時間の関係でお伺いはできそうもありませんが、お気持ちは本当にうれしく思っています。
そのうちテレビ会議などできたら楽しいだろうなあなどと思っています。
でも実際にお会いしてお話するのが一番ですけど。
それにしても、こうしていろいろと交流することで、自分自身がもっと勉強してもっとよい授業、よい教育をしなければともますます、思います。
互いにこうして刺激しあってのびていく教師でありたいですね。これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented by uzura_land at 2007-07-13 19:26
先生ご無沙汰しております。いろいろありまして今はまた大阪の実家におります。9月8日は参加できませんが、9月末までは大阪滞在していると思いますので、また何か機会があれば教えて下さい(^^)
Commented by おおはし at 2007-07-13 20:08 x
うーん、大切なことですね。それはそうと、小谷先生は千里敬愛幼稚園の園長です。保育園ではないのですが・・・。ここで言ってもしょうがないですね。
本当に、すごい人です。子どもの立場に立ったうえで、教育、保育にこれほど厳しく追求される方は少ないです。僕も負けないようにしていきたいといつも刺激を受けています。
Commented by 2005年度教育実習生 at 2007-07-13 20:17 x
ご無沙汰しています。もう覚えておられないかもしれませんが、2005年に教育実習でお世話になった者です。先生にはご自身のブログに私の実習について載せていただくなど、良くしていただきました。
その後、お元気でしょうか?私は実習後、院に進むことを決め、明日関西の教員採用試験を受験します。先生のブログを読ませていただいて、伝統や文化にばかり偏っている自分の姿が見えました。これからも先生のブログで勉強させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。
Commented by yumemasa at 2007-07-14 08:34
uzuraさん、若い!もう、どんどん動いていろいろやってる、応援していますよ。アイスちゃんは飛行機に乗るのですね。すごいなあ。
Commented by yumemasa at 2007-07-14 09:04
千里敬愛幼稚園ですね。いや、これは私が悪いです、うっかり古い方を公開してしまいました。こういうことは個人のブログであろうと、きちんとやらないといけないです。反省。
さて小谷園長から一番学んだ言葉、それは、教育の中の「ウソ」という言葉です。はじめは、どきりとしました。
私もウソつきでした。ずっと昔「友達を描こう」なんて授業をしたことがあります。
でもこれは結果として「ウソ」でした。だってグループの中で互いにモデルになるように指定したわけですから。
この授業で、絵の好きな生徒が意欲を示さなかったので、あとで理由を聴くと「だって本当に描きたい友達じゃないから」ということでした。彼女はモデルになった人をいやがったわけではありませんけど…。
今は、互いにモデルになって絵をクロッキーをすることはあります。造形的な面での学習です。ですから「友達を描く」という授業はそれ以来できていません。
ただ、子どもの描く絵の中に友達は登場します。なんか、いいです。
Commented by yumemasa at 2007-07-14 09:04
(続き)それから、いろんな場面で自分の教育にウソはないか考えるようになりました。同僚とももしかしてこれって「ウソ」になるんじゃないか?なんて言うようになりました。するとすごくわかりやすい。
子どものためによかれと思ってやったことでも子どもの視点から考えると「ウソ」だったと気がつくことがあります。
大橋さんの「おだてる」という言葉を教えていただいたのもよかった。「ほめる」という言葉の中に「おだてる」が含まれていることもありますね。私は評価するとか「よいものをよいと言う」というような言葉を使っています。
「ウソ」という言葉は本質を考えるために非常にわかりやすい言葉です。
小谷先生と出会いも大きいです。私にとって。本質を語る方ですから。
Commented by yumemasa at 2007-07-14 09:11
2005年度教育実習生さん、もちろん覚えていますよ。あの頃の自分より今の自分の方が、よりよい実習をできたような気がします。私も日々学んでいますし、授業も反省が多いです。奥が深いので本当にやりがいのある仕事です。
あの時のあの言葉、素朴でしたがとてもいい言葉でした。ふと、大事なことを忘れないようにしようと思いました。
ベテランになって安定してしまうと成長がとまるような気がしています。時には「経験」がマイナスにもあんることもあります。こういうコメントをいただくと、新鮮の気持ちになれます。採用試験頑張ってください!
Commented by kabu at 2007-07-14 09:53 x
山崎先生ご無沙汰しております。最近、近所の児童館で乳幼児親子向けの行事を企画させていただくようになりました。来週、模造紙大の大きな紙に絵の具で自由にお絵かきするという企画をやります。そのときに、山崎先生や千里敬愛幼稚園のページで学んだ『幼児期の表現活動への理解は大切』だというお考えを、簡単にですがお母さん方に紹介させていただけたらと思っています。具体的には、子どもにとって絵を描くことは表現のひとつであることを伝え、「上手だね」という言葉がけをしないことを約束にし、親も子も絵の具を素直に楽しむような行事にできたらと考えています。一母親としての小さな取り組みですが、こんな行事を開くことになったのも、山崎先生との出会いがあったからです。終わりましたら必ず報告しますので、よろしくお願いいたします。
Commented by yumemasa at 2007-07-14 10:39
kabuさん、お子さん、もう絵を描いているのでしょうね。幼児の絵のことがわかるとやっぱり育児に確実に楽しみが増えますよね!
そういう意味でそのことをどんどん広げていけば、世の中に幸せが増えていく気がします。
子どもは未熟なものだから教育しないといけないという視点だけではなく、いまを生きる目の前の子どもを受容し、共感の感覚で受けとめる
ことが何だかとっても大事な気がします。
千里敬愛幼稚園も大橋さんのKIDS ART LABOも日本中の親、必見という気がしています。
そうそう、普段親御さんは手にすることはないと思いますが、月刊の「初等教育資料」という本の表紙に子どもの絵の解説がのっています。この解説もとってもいいですよ。
報告楽しみにしています。仲間が増えるのは心強いです。人のお役に立てるというのはうれしいことですね。お互いに。
by yumemasa | 2007-07-09 20:51 | Comments(11)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明