来年の全道造形教育研究大会の講師は大橋功さん!

 今準備を進めている来年の全道造形教育研究大会の講師が大橋功さんに決まりました。
2003年には大規模な「鑑賞に関する実態調査」の結果を公開し、その中から鑑賞教育の不十分さや免許外による指導の困難性などの問題を指摘したり、2005年には日本美術教育学会の事務局長として学会の意見を集約し、「組織として」中央教育審議会教育過程部会に意見を出したりという大事な仕事をされてきました。
 また千里敬愛幼稚園をはじめ各幼稚園で行っている造形教育活動。幼児の絵について保護者の前で解説をしていく「描画ツアー」、質の高いWEBサイト「KIDS ART LABO」、あるいは指導が困難な時の中学校での美術教育の実践、大学での教育、Insea関連など…
 
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その大橋さんに、図工・美術教育の基本的、本質的な内容で語っていただくことになりました。
 この研究会は、美術教育の支援的な内容の研究会になります。北海道の各地で図工の指導でとまどっておられる方に対して、美術教育研究団体がすべき仕事のひとつと考えています。これは美術教育研究団体の果たすべき一つの大きな課題だと思っています。
 さらに、作品のつくらせ方ではなく、子どもをどう育てるか、そのことこそ大事なのだという主張です。美術教育の先を行っている方には当たり前のことが、実際にはまだまだ理解されていないと痛感しています。ここをクリアーしない限り、美術教育の未来は厳しい。それは子どものためになりません。
 それを、美術教育の本質をいかにわかりやすく伝えるか、難しいですが、そこから、どう授業をつくっていくのか、それを、やっていきたいです。
こんな主旨だからこそ、大橋さんにお願いましました。
 この研究会は美術教育の研究会の一つのありかたを考える研究会にもしたいです。

講師 大橋功氏

ところで大橋さんから早速メッセージをいただきました。そうしたら同じ本をとりあげていました。最近、妻とこの本はいい!と再び話題にしていたので、驚きです。

アメリカ先住民に学ぶ
by yumemasa | 2007-10-21 23:37 | 08年全道大会 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明