山口県造形教育研究会に学ぶ

「子どもの絵は語る」(山口県造形教育研究会 研究部 編著、福田隆眞監修)
は素晴らしい本です。
 最初の解説から、いい!短い文章で本質を語っています。特別新しいことを書いているわけではありませんが、説得力のある内容です。
 全文を紹介したいくらいです。

 ☆ 子どもの絵は語る (日文Webストア)

 幼児から高校生の作品に解説をつけています。また「発達段階から見たアドバイス」がポイントとして示されていますので、この画集を眺めていくと、造形教育の大事なポイントが見えてくるようになっています。
 
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山口県では学校と美術館との連携についても積極的に取り組まれています。メーリングリストを活用しています。

山口県立美術館

 美術の教育研究団体が美術教育の本質をわかりやすく広めていく、これは非常に重要な仕事です。
 まずは、幼稚園や全教科を指導している小学校の先生に対して。
 世間から美術教育の価値を認知していただくためにも欠かせないことです。
 今年の7月に発表する 石狩造形教育連盟が研究をする目的は、まさにここにあります。山口県造形教育研究会からも多くを学びながらの研究会にしたいです。



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実は次の指導要領改訂前にする必要があると感じていたのがまさにこの「子どもの絵は語る」というような取り組みです。私はWEBで全国展開を考えていました。
 その最初とも言えるものが以下のものです。

 ☆ http://yumemasa.exblog.jp/5716838/
Commented by のざきまこと at 2008-01-09 22:24 x
山口県造形教育研究会の事務局を担当している者です。本のPRありがとうございます。以前からこのブログは知っていましたが、増々親近感が!?(笑)山口県では、年間2回、幼稚園保育園から高等学校までの展覧会を開いています。異校種で展覧会をもったり、研究体制を整えている県は珍しいと聞きますが、そうなのでしょうか?類似した組織や体制の団体をご存知でしたら、参考まで教えてください。
Commented by yumemasa at 2008-01-10 00:43
山口県の方からのコメント!もう、すごくうれしいです。しかも親近感を持っていただいたようですし、私の方も交流が持てたらいいなあと思っていました。だって、この本、少ない文字数でありながら、大事なポイントをわかりやすく示しています。

 これまでも各地域で子どもの作品集はいろいろな形で刊行されていますが、山口のものは、違います。子どもの作品を通して美術教育について何が大事なのか確認しましょうとう主張がなされています。そのための作品集になっています。

できれば展覧会の様子など、このブログでも紹介させていただければと思います。

展覧会ですが私の石狩で幼稚園から中学校までという年1回の展覧気はあります。毎年開催されている造形教育連盟の全国大会では幼稚園から中学校や高校までという幅で研究会をしています。ただその研究会の中での連絡については温度差があるように思います。
そういう意味で山口のものは素晴らしいと思っています。
左メニューの☆美術教育のリンク集もお時間のあるときにでもご覧なられるとよいと思ます。

これからも交流をしていけたらいいですね
Commented by はじめまして岡田といいます at 2008-01-10 11:34 x
はじめまして。山口県で造教研のメンバーで、山口大学附属光小で、図工を担当している、岡田といいます。
事務局から、うれしいメールが届いたので、すぐにブログを拝見し、とてもうれしく思っています。ありがとうございます。
実は、私は山口県出身ですが、大学は教育大岩見沢分校の美研卒業です。北海道と聞くとすぐに反応してしまい、楽しかった日々を懐かしく思います。自分の同朋が北海道でどんな活動をしているのか、とても興味のあるところです。かなりの暴れんぼうだったので、ご存知の方はおられるかもしれません。これを機に、交流が深まればと思います。本校ホームページに私のアドレスも乗っているので、もしよろしければご連絡ください。

Commented by yumemasa at 2008-01-10 20:20
岡田さん、はじめまして。山口のみなさんのつながりって素敵ですね。事務局の方がこうしてメールで紹介していただいたことで岡田さんが、コメントをくださったり、福田先生が連絡をくださったり、すごいです!こんな連携や情報の共有化が出来ているからこそ、こんな本を刊行できるのですね。
そうそう、福田先生が函館教育大学で、岡田先生が岩見沢ですか、うーん、何だかこれも、ご縁ですね。正直、うれしいです。岩見沢出身の方も多数活躍されています。共に仕事もしています。
もしかしたら、このブログで登場されたり、コメントを寄せられたりしているかもしれませんね。
空知美術教育研究会は岩見沢出身の方も多いのでは?
http://www.ee-mise.com/~sorati-art/index.html
今後も連携していきたいですね。
実は、この本を知ってから山口の取り組みには興味を持っていたのです。
MLを使って連携しているのは、埼玉もそうです。やはりこのようなつながりがあると、力を発揮しやすいですね。
うーん、それにしても山口の取り組みはいいですね。造形教育の価値を広くご理解いただくために、山口県の取り組みのWEB版があったらと思っています。
Commented by のざきまこと at 2008-11-13 11:27 x
 前回お便りさせていただいた後、忙しさのあまりこのブログのことををすっかり忘れていました。久しぶりに覗かせていただいて、思い出しました。山口県のWEBは現在の所、存在しませんが、展覧会の作品を紹介するページがありますので紹介させてください。ここ数年の作品は、今年度中にはアップする予定です。
 個人的な話ですが、この夏に家族を引き連れて道央から東をぐるっと車で巡りました。小樽~札幌~美瑛~層雲峡~知床~釧路~十勝~小樽 15年前に一人でバイクに乗って通ったルートをほぼなぞってみました。3人の娘に是非見せたくて。延々と車での移動が続き、(山口から総計2500キロ走破)やや退屈そうでしたが、道の景色はかなりインパクトがあった様です。黒岳登山は疲労困憊でしたが、釧路川の川下りが好評でした。いつかまた訪れるチャンスがあれば、今度はどこかに絞ってゆっくりとしてみたいです。ニングルテラスは是非にでも。
Commented by yumemasa at 2008-11-14 21:57
のざきさん、ごぶさたしています。作品を公開したら、是非教えてください。え?!山口県から車で?す、す、すごい!!
釧路の川下り、あれは面白いですからね。
私は美術教育より、北海道の外遊びにくわしいかも(笑)ニングルテラスいいですよ。素朴なクラフトがいいんです。
Commented by のざきまこと at 2008-11-15 22:11 x
作品をアップしたらお知らせします。川下りでは、ミンクが目の前を横切って泳いだので,子どもたちは大興奮でした。
次の北海道行きのときは、山崎先生に聞いてからにします。
Commented by yumemasa at 2008-11-16 00:50
外遊びが得意ですから、宿泊学習なども、相当濃い内容にしています(笑)。来られるときは、是非、一声おかけください。
川下りはとてもいい体験だったでしょうね。

by yumemasa | 2008-01-04 18:34 | 本(美術) | Comments(8)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明