新指導要領公示
2008年 03月 29日
受験(学力テスト?塾?)学力重視の内容は非常に残念な結果です。
今回の指導要領について簡潔に説明するというときの、今後の根拠となるべきものが以下の文でしょう。
☆「新しい幼稚園教育要領、小学校学習指導要領及び中学校学習指導要領の公示について〔文部科学大臣談話〕」
上記の一部を抜粋します。言ってみれば指導要領で、一番言いたいことでしょうから。今後いろいろ論議されていくでしょうが、これが原点であるとうことを忘れないためにここに抜粋しました。
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「新学習指導要領等は、約3年に及ぶ審議を経てまとめられた1月17日の中央教育審議会答申を踏まえ、去る2月15日に案を公表し、30日間、広く国民の皆様からご意見をいただいた。それらを踏まえ必要な修正を行い、本日公示に至ったものである。」
「新学習指導要領等は、子どもたちの「生きる力」をはぐくむ具体的な手立てとして、約60年振りに改正された教育基本法を踏まえた教育内容の改善を行うこと、学力の重要な要素である基礎的・基本的な知識・技能の習得、思考力・判断力・表現力等の育成及び学習意欲の向上を図るために、授業時数増を図り、特に言語活動や理数教育を充実すること、子どもたちの豊かな心と健やかな体をはぐくむために道徳教育や体育を充実すること、といった基本的な考え方に基づいている。」
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(山崎感想)
新指導要領で目指す人間像は次のような感じでしょうか、と皮肉も言ってみたくなります。各教科についての時間数の配分を見ると。
「読み、書き、計算ができて、体力があって、よくお話できるよい子。それから競争にも強いです。でも、一応家事がなども少しはやれますし、ゲージュツなんかの教養も多少は…。」と、言ってみたくもなります。
選択教科の時間数削減の関係で、ますます、美術教師は減るでしょう。各教科の授業時間数を減じて選択教科にすることが出来るようですが、それは過去の指導要領の「波形〜」を思い出させます。
実際には美術の教師が少ないのですから、各学校においては「美術」を選択するということはないでしょう。
指導要領をつくるためには最低でも3年の審議。10年間この指導要領でいくとして7年後にまた審議開始。7年間で準備。準備が終わったら退職かあ。
さて、今後、どうしていくか。試練として前向きにやるしかないでしょう。
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