モダンテクニックについて再考する
2023年 02月 15日
例えば想像の絵などを描く時に「使わせ」、表現の幅を広げようとねらったもの。あるいは、モダンテクニックから出発してそれをもとに作品化させるものなど。
モダンテクニックが絵が描けない子(実は描けないと思い込まされている、あるいは思いこんでいることが多いのですが)の救済措置的に扱われることもあります。
私がやっているのは、モダンテクニック的なものを紹介し(目の前でその行為も見せます)。これから絵の具でやることは「必要があれば、表現に取り入れてください、表現の幅も広がることもあります。」というものです。
何よりモダンテクニック的なもののおもしろさを味わってほしいということ。簡単にいうならば、色と形と材料を楽しむということです。
そしてこのような時は「モダンテクニック」とは言っていません。「色や形を楽しむ、しかも体を使って」という言い方です。
このような行為の中で、子どもは「あ、失敗した!」なんていいます、笑顔になったりもします。その行為の中に鑑賞と表現が相互に影響しあっているということも読み取れます。
2時間で4つ切画用紙で4枚の作品(?)をつくりあげました。使った絵の具は、アクリル絵の具(サクラニューカラー)です。
周囲の汚れを気にしないですむようにしてからはじめました。(床に2ミリのベニヤ板を敷きます。〜これだけで、表現が変わっていきます。)
こうして子どもの表現(行為)の意味を考えていくことは、とても大切だと思っています。似たようなものを 幼児や小学生もしますが、共通する部分もあり、まったく違う部分もあります。
これらのものを、単に「アートだね!」「ダイナミックだね」「楽しそうだね」というような言葉で片付けてしまえば、そうとしか見えなくなってしまいます。
「あれこれ試してみる」これなんですね、こうして美を見つけていく、真理を見つけていく、そんな気がします。
図工室/美術室の環境は大事ですね。そこで不思議なことが起きていく、いいなあ。
最近、美術室は何でも見えるようにして置いています。ちょうど、画材売り場に行ってわくわくする感じ、そんな感じを出したいなあなんて思っています。
今、美術室のうしろに木片を積み上げていますが、選択教科では自由に使ってもらうようにしています。
においについては、化学物質過敏症なんかもあるので、ちょっとわかりませんけど。
この前、休み時間JAZZとともにスライドショーで映像を流していたら評判よかったです。
うーん、「モノづくりの雰囲気」よい言葉ですね。石狩では「環境の構成」と言っていますが、ちょっとかたいかなと思いました。「雰囲気」これ大事ですね。醸し出す何か。
私はこちらの指導だったんだなぁ・・・と考えさせられました。また,記事の内容,コメント内容から自分の指導内容を見つめ直そうと思いました。無理に作品にする必要があるのか?本年,美術教師と体育教師のかけもち状態なので,急がず焦らず題材の検討しているところです。
題材の検討、じっくりするといいですね。やはり何を育てるのか、そこなんだと思います。
私は、指導書もいいと思っています。教科書の会社が必死になって、現場と協力してつくってきているものですから、やはりそこから学ぶことは多いと思うのです。
さて、このモダンテクニック(?)、選択教科のときにでも、広々とした場所で、体全体を使って、何度も取り組むと、もう、それだけで、おもしろい。色や形が目の前で刻々と変化ししていく、おもしろいです。それを生徒にも味わってほしい。もし小学校で十分体験していたら、また他の展開もできますいしね。
あとは、題材を考えるときは、他の題材と、どうつながか、それがポイントでしょう。
卒業した後、どんな大人になっていてほしいか、そんなこと考えているんです。
やはり、「美術が好き」がいいのですけど、日常の中で美を大事にしていて、それを楽しめる感覚も大事にしたいです。
マーブリングとスパッタリングの体験もも同時期にやりました。数人ですが、それぞれの技法のファンやオーソリティが生まれ、放課後までやりにくる生徒がいたのが収穫でした。
モダンテクニックって??モダンアートと関係あり??と思いながら読んだところです。中学生の表現はさすがだな、と皆さんの報告を読んで、子ども達の感性におもしろみを感じました。
ところで私は小学校に勤めています。実は「う~ん、小学校でやった絵の具遊びも、これと同じような実践やナア」とも思ったのです。「モダンアート」と「絵の具遊び」・・・言葉でイメージは実に違うが、小と中の違いはあるが、基本的に同じ??中学校の先生方教えてください。それぞれの違いがどこかにはあるはずですよね
ちなみに私の実践はここです↓
http://iroiroart.exblog.jp/4564549/
http://iroiroart.exblog.jp/4564981/
http://iroiroart.exblog.jp/4569937/
うれしいことですね。ニンマリです。
実は今日の昼休み水彩でスケッチしたいなんていう生徒が出てきたり。
とにかく、モダンテクニックを添え物みたいな扱いにするのはどうかと思っていたので。KAJIOKAさんの記事が何かよかったんです。
というわけで、愛読していますよ!Bside.
実はこの「絵の具遊び」あるいは「モダンテクニック」似ていて違うということも結構あります。
今回記事で取り上げた生徒のものは造形遊びに近いです。
これは、物理的に大きいことがその傾向をさらに強めています。
色を使ってわくわくする感覚は、小学生と同じでしょうが、中学生だとやっている最中に手をとめて、しばらく作品を見たり、また、続けるとか…。絵の具を楽しみながらも全体の調和を考えていたりするわけです。