あかりを創ろう(中学校2年生)(その2)

 鈴木斉(ひとし)先生から「あかりを創ろう」の指導案までいただきました。
感謝!その一部を紹介させていただきます。
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「あかりを創ろう〜和紙の造形」

 古来、日本の家屋は、土と木と紙で造られてきたといっても過言ではない。中でも『障子』という、和紙を張った仕切り戸は、外と家の中とを区別するだけでなく、外光を柔らかな光に変え、室内全体を照らし出す役割を担ってきた。和紙を透かしてもたらされる、やさしく、柔らかな光は、日本古来の美意識を創り出してきたと言えるだろう。
 和紙はまた、提灯や行灯(あんどん)といった数々の灯りにも、その光の拡散性という機能を活かして利用されてきた。また、千代紙などの文様和紙は、さまざまな工芸品の装飾にも一役かってきた。
 ここでは現代の『あかり』を、和紙と竹や木やその他の自然素材と組み合わせて創作しながら、この和紙という素材の機能性や装飾性に気付かせたい。

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観点別評価

美術への関心・意欲・態度
1 和紙の機能性や装飾性に関心を持ったか。
2 『あかり』の世界に魅力を感じ、意欲的に制作したか。
発想や構想の能力
3 和紙という素材を活かしたデザインを工夫したか。
4 機能性や装飾性を追及しているか。
創造的な技能
5 用と美を兼ね備えたあかりになっているか。
6 さまざまな素材の特徴や道具を使いこなして制作できたか。
鑑賞の能力
7 作品例を鑑賞し、そこから学ぶものを見出せたか。
8 自他の作品から、よさや美しさや改善点を見つけ出せたか。


●時間数
10時間

●準備するもの

生徒=教科書・はさみ・使いたい自然素材・家にある和紙・のり・
先生=アイデアプリント・木の板・竹ひご類・つる類・木の棒各種・雲竜和紙・障子紙・色和紙類・紙紐類・麻布類・電動糸のこ・電動ドリル・きり・ドライバー、ラジオペンチ・光源となるもの・のり・接着剤各種・ゴム風船・電気コード・サンドペーパー

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by yumemasa | 2008-10-06 23:54 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明