授業改善

 石狩管内(札幌を除く札幌周辺の地域)教育研究会 図工美術部会の研究会がありました。年に一度一日日程で集まります。
 写真は分科会会場の様子。今年は今までと違い、免許外の先生も何人か来られていました。作品を囲んでの立ち話、どんどん、発言するので楽しいです。人と人の距離が近いので。誰かが「対話による鑑賞の授業みたい」と言いました。
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 さて、今回 印象に残っていることが、あります。発表の中で「授業を少し変えてみました」「やってみたけれど迷いがあります」「自分で課題だなと前々から思っていて」「やり方を変えてみたのですが。どうですかね?」など。
 これらは「教師の作品」から「こどもの作品」への転換を意味していました。
作品を通して子どもの学びを語るようになりました。
 そう、このような研究会を通して自分を変えていく、それが大事なんだと当たり前のことですが、それを実感できた日でした。
「授業改善」もっとも大事なことです。



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↑中学校3年生の作品です。「これまで、かなり細かく指導しながら、描かせてきましたが、今回は「色への挑戦」という課題とし、思いっきり生徒に任せました。でもこれでいいか迷っています。」
 授業では生徒のどんどん描いてやっていく姿がとてもよかったそうですが、同じ学校の他の教科の先生から前の方がよかったかのようなコメントもあったりして(いわゆるていねいで、写実的な絵のほうがよい絵という視点)この実践を続けていくかどうか迷ったそうです。でも今回の話し合いで吹っ切れたと話してくれました。
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↑この授業をされた先生が、「このような授業では最終到達点(再現)が見えていて、課題に感じていました。生徒は集中するけれど…、そこには発想も想像力も膨らませる面があまりない」ということで、今回はテーマを決めてオリジナルの食べ物をつくろうとしたそうです、以前よりリアルという面、見栄えは後退したけれども、生徒が様々な工夫をはじめ、いろいろな発想が出てきました。
 これなど、教師の授業改善によって、子どもの学びが大きく変わったことを意味します。(なお、写真の作品は制作途中です)
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by yumemasa | 2008-10-18 09:14 | 子どもの表現 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明