仕事につながる「美術」

仕事につながる「美術」_b0068572_22195365.jpgよい本が出ました。
この9月に ぺりかん社から刊行されました。
「5教科が仕事につながる! 別巻 美術の時間」です。
 進路指導の視点からですが、おもしろく読めました。
なぜ学ぶのかという視点も入っています。
そして何といっても取材記事に説得力があります。

美術に限らず、中学生くらいでは、やはり「なぜ学ぶのか」そのようなことを知りたがっているはず。もちろん逆に「なぜ学ぶのか」と生徒に問うのもいいと思います。

「学力テスト」中心の教育?とんでもない!



●目次●
この本をとってくれたあなたへ 
美術はこんなところで活きている! 

1章「デザイン・工芸」を活かす仕事 
アートディレクター(佐藤可士和さん=サムライ) 
プロダクトデザイナー(高澤麻美さん=コクヨS&T) 
原型師(松村しのぶさん=海洋堂)
 
2章 「絵・彫刻」を活かす仕事 
イラストレーター(大塚砂織さん=イラストレーター) 
美術家(ヤノベケンジさん=美術家) 
キュレーター(西野華子さん=国立新美術館)
 
3章 こんな分野でも美術が活きている 
ネイリスト(田下知世さん=NAILSTATION青山店) 
舞台美術家(松生紘子さん=劇団四季技術部) 
カメラマン(菅原ヒロシさん=カメラマン) 
花火師(小勝則孝さん=丸玉屋小勝煙火店) 

最後にあなたへ伝えたいこと
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なぜ美術を学ぶのか

*私の学校では、各学級用に全教科分のこのシリーズを一冊ずつ購入しました。
Commented by 穴居人 at 2008-10-27 22:48 x
ご無沙汰致しております
山崎先生、さすがです。
私も書店で見てチェックしていました。
学芸員さんの仕事を取り上げたのは
タイムリー!
小学生でも読ませたい本です。
でも何で美術は別巻なんだろう?
Commented by yumemasa at 2008-10-28 00:38
穴居人 さん、お会いした時のこと思い出しました。
そうですね、美術館に行ったときなど、学芸員さんの仕事についてこの本を紹介しつつ触れるといいですね。
ところで、この本は、「5教科」がスタートなんです。で、他の教科もやろうということで別巻のでしょうね。
Commented by 東良雅人 at 2008-10-31 08:56 x
美術が必ずしも将来の役に立たなければならないこととは思いませんが、生活の中での美術の働きを理解させることは大切なことだと思っています。そういう意味でこういう書籍がどんどん出てくれるといいですね。最近は副読本などでも学芸員さんを初め美術の関係の職業を載せているものも多くなりました。
生徒には美術の働きが私たちの生活を本当の意味で豊かにしているんだと言うことを実感して欲しいなぁと思いますね。
Commented by yumemasa at 2008-11-01 01:04
生活と美術が普通につながっている、これを実感させていかないとなりませんね。私の美術の授業はかつては教室の中だけでした。美術教育というか、教育というか、そのような意識が希薄で、授業の中で立派な作品をつくらせること精一杯だったのでしょう。今、美術室の中には車の本があったり、写真集があったり、各教科の資料集があったり、ファッションの本があったらり、図鑑があったり、とにかくそんな感じです。
生徒がいいました。「何でも、美術が関係している」って。
東良さんの言われる通り、「美術の働きが私たちの生活を本当の意味で豊かにしているんだと言うことを実感」させることを心がけていかないと、というより、そうすると授業もさらに楽しくなりますしね。
by yumemasa | 2008-10-27 21:51 | 本(美術) | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明