美術の授業を通して身につけたこと(その1)

 今度の指導要領の改訂により、中学校では選択教科が消え、美術の教師は全国的に激減していくことになります。
 しかし、そのことは一般にはあまり、知られていないでしょう。マスコミも学力ばかりを追っていますし…。
 
 美術教育の関係者は、やはり美術がなぜ必要なのかということを、ご理解いただく努力をしていかなければならないようです。

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 そんな折、最近メールでやりとりをするようになった秋田県の黒木さんから貴重なデータをいただきました。生徒達の声から、美術教育の存在理由が見えてきます。

 以下、ご覧ください。


 ピンポイント情報だけではなく授業を受けてくれた全生徒の感想をまとめた情報もあります。こちらの方は既に公開の許諾をとっていますのでオッケーです。
教師サイドの都合の良いものにならないよう,否定的なことを書いた生徒も含む「全」生徒のデータにしています。(これは平成9年,採用7年目,私は30歳です)

久しぶりに読み返してみました。うれしいことをや反省しなければならないことなどありますが,実に生徒は真摯に書いてくれていたなとジーンとしています。

文頭にある平仮名二文字は生徒氏名の一部です。


平成9年度年度終了時 授業感想(美術選択全1年生)

なお
私たちは普通受け身であることが多いと思う。例えば公式でも自分で証明できなくても、それを暗記したら楽。与えられたものを機会のように吸収していければOKの時代。美術のように1つのものを深く追求していくという経験はとても貴重なものであったと思います。

あゆ
保育園のお絵かきからはじまり、小、中、高校。たぶん最後になるであろう美術の時間を黒木先生のもとでできてよかったです。私のような芸術性のない生徒を見捨てず教えて下さってありがとうございました。でもこれは本当の「ありがとう」ではないと思う。私は芸術方面への進学は特に考えていませんが、そういう専門的な分 野じゃなくても、先生のもとで得た美術が生かされるときがあると思います。「美術をやっててよかった」と思えた日こそ先生への本当の「ありがとう」だと思います。そう言える日が来ますように。乞うご期待。





たぐ
僕は初めの音楽と美術の選択で、音楽よりは美術の方がましだという考え方で選びました。僕は美術を特に好きでもなく得意というわけでもありませんでした。でも黒木先生の教科書の内容に従わない、自分流の授業を受けて好きに、おもしろくなってきました。でもそう感じたらすぐに授業が終わってしまいました。でも、1年か けて美術が好きになれてよかったです。“一年間ありがとうございました”

あい
私は先生に今だから言えることがあります。入学したときに書いた芸術の選択用紙の選択理由のところに、「美術が好きだから」とか、「美術に興味があるから」という意味のことを書きました。そういう気持ちが全くなかった、というわけではないけれど、半分はウソです。音楽と美術・・・んーーー、どちらも嫌だ。でも音楽だ と合唱とかあって面倒だし、中学校のときみたいにリコーダーのテストとかあって、また家で特訓しなくちゃいけないかもしれない。それよりなら美術にしておいた方が安全だ。その程度の気持ちでした。

いと
高校の美術=デッサン、油絵、というイメージを持って授業に臨んだのですが、全く大違い!!自分は普通の美術がしたいのに、普通の美術で十分なのに、いつも美術のテーマを批判的な、反抗的な目で見ていました。だから、美術の時間を数学や英語で使った頭の息抜きの時間にしたり、周りの友達とのtalkingtimeにしたりするこ ともしばしば。この場をかりて謝ります。ごめんなさい。

まこ
この前の美術の時間、先生がいつも「どの先生もやったことのない美術の授業がしたい」といっていた理由が少しだけどわかった気がしました。この1年間やったことを振り返ってみると、その答えが見出せそうな気がします。入学したときにやった自己紹介店。客観的に見ることって意外に難しかった。けれど知らなかった自分を 見つけることができた。CM作りや広告作り。限られた中でどうやって自分を表現したらいいか。新しい表現方法を知った。デザイン選手権に参加したこともあった。30万逃してしまったので、そんないい思い出ではないような気がするけど、私にとってはけっこう印象深い授業。約一週間テーマについて考えまくった。Aという部 分が改善されるとBという矛盾が生じ、Bを直すとCという矛盾が生じ、という矛盾との対決の日々でした。

はる
自分なりにいろいろ考えてみましたが、特に最後の方は混乱してきてまとめるのに苦労しました。製作している内に美術の最後の2週間は「コンセプチュアル・アート」にかなりかかっていた気もしますが、気のせいでもけっこうヒントになりました。難しかったけど完全燃焼しました。一年間ありがとうございました。

まつ
今までやったことのないようなことが色々できてたのしかった。でも絵の具を使って絵を描くという基本的なことも学びたかった。

けい
今までの美術、芸術は絵を描くことなどと思っていた。けど授業ではまったく考えてもいなかったことの連続で毎回驚くことばかりで楽しかったです。

まこ
感謝の気持ちを文字の大きさですっかりKUROKI'S WORLDにはまってしまいました。たった1年で終わってしまうのがとても残念です。先生からは美術は何たるかを教わりました。私はまだレベル1だけれど、レベル3、4、5、、、となれるよう頑張りたいと思います。授業のほうは一年間ありがとうございました。部活のほうはこれからも熱い応援よろしくお願いいたします。 (野球部の生徒。私が応援団の顧問)

かず
一年間授業をうけて感じたことがある。そこで最終課題!今までの授業は芸術だったのか被告黒木健「だれもやったことのない授業」というテーマの被告は、従来の芸術を更新したすごい美術教師である。よって無罪である。CMや広告をつくったりする授業は楽しかった。やっぱり1年間美術を選択してよかった。人生の中の「美 術」はまだ始まったばかり。これから様々なものに触れ、自分の「美」を見つけたいと思う。1年間ありがとうございました。

たつ
高校での美術の授業はどういうものだったろうか。それはとても深く、美術というものを考えさせられた。まず、美術のジャンルの多様さに驚かされたものだった。中には「こんなのも美術なのか?」と考えさせるものもあった。将来に関わる教訓的なこともいろいろ教わり、初めて美術の授業というものを受けた気がして、とても うれしいです。特に熱中したことといえば「ユーもしゃ」である。何ごとも土台がうまくいけば熱中できるのですね。下書きにも力を入れてがんばりましたが、色ぬりの苦手な僕にとってうまくできたということがなにより一番うれしかった。教室が狭くて、大きなことはできなかったけれど、授業の内容はとても濃いものでたいへ んよかった。最後に、僕もあの「なま玉子」(副教材テキスト掲載の上田薫氏「なま玉子B」)の絵がとても好きです。あのようなリアルな絵を見てしまうと描きたくなるような気持ち分かります。挑戦してみたいものです・・・・・。とにかくいろいろ勉強となりました。どうもありがとうございました。

とも
今までにないユニークな授業だったと思います。どうするべきか悩むこともありましたが、とても楽しかったです。

さと
先生の授業を受けて、最初は高校の美術のイメージが一瞬にくずれてしまうもので、「こんなんでいいのか!」と思っていた。けど、いつしか先生の変わりように慣れてしまったのか、先生の言っていることを当たり前のように聞いていた。でも最終課題にはまいりました。南中に行ってN先生を訪ねましたが、「だれこんな課題の !」と言い、黒木先生だと教えると「黒木く〜ん」と困っていました。先生は変わり者ということで有名なのですか?横手高校の美術の時間は、他の学校では味わうことのできない、楽しさや苦悩のつまっているすばらしい時間だったと思う。不便さではNo1だと思いますが、そこが魅力になると思います。

さと
Mr.黒木について成績を下げられてしまうかもしれないけど「正直に」と先生が言ったから・・・・はっきり言って、バカもアホも通りこしてパーの世界に一人行ってしまっている。そんな先生の授業は未知なるめくるめく世界だった。この先生と結婚する女の人もめくるめく世界の人なのかなあ

かな
こういう美術(自己紹介店のように自分は字しか書かないなど)もあるものだなあと思った。スケッチブックの変わった紙をいつ使うのか楽しみにしていたのに使えなくて残念だった。上手に絵を描く、物を作る方法を学べなくて残念だった。「美術」という範囲(地域)があるとしたら、その範囲のぎりぎりはじっこや、いろいろ な所に行ってみれたと思う。自分の作品を人に見せるのはすごく嫌だった。でも人のを見るのはすごくおもしろかったので、みんなの作品をコピーして配布してくれてよかった。美術のテストで(別掲載)となっているのはとてもおしゃれでかっこよかっこよいと思った。私は中学校のとき吹奏楽部だったので「大曲吹奏楽団の黒木 先生」は中学校のときから知っていたのですが、美術の先生だとは知りませんでした。音楽も美術もできて、先生は“芸術人間”だと思います。クラス配布の連絡用紙にも自分の顔をいろいろ載せていたのもおもしろかった。美術はもっと自由でいいことを学んだ。

れい
美術とは、はば広いものだと分かりました。私は美術というものを、美しいものであったり、有名な作品であったり、・・・・そんなものだと思っていました。しかし。美術には私たちの生活の場にすごく密着しているように感じています。感じるようになったのは、黒木先生がいろいろな方面から授業をして、私たちにいろいろ問 いかけてくれたからかなあと思っています。美術とは、まだまだはっきりわからないけれど、秘めたる世界でとてもおもしろいです。応用だらけでどうにでもなりそうです。この1年でいろいろな事ができてとても充実した授業でした。これからもあの美術室(かわるかもしれない)でがんばって下さい。

しげ
私はあなた(黒木様)の想造力に脱帽いたしました。よって、そのこの上ない想造力をたたえ表彰致します。*想造力は造語さと僕は今まで美術とはきれいに物をかく事であって、発想が大切だという先生がいなかったので衝撃的でした。しかし黒木先生の言いたいことはなんとなく分かったつもりです。一年間ありがとうございま した。

たも
黒木先生、本当にお疲れさまでした。美術室に初めて入った時、とても不安でした。この教室で一体何ができるのだろう。教室は狭い、水が使えないから絵の具が使えない。最初、本当の気持ち、「・・・・やだな」と思っていました。が、次第に「やはり美術はおもしろい」と思うようになり、やる気になれば何だって美術室でや れるような気になってきました。要は、やる気と時間、そしてアイディアだったのです。それを高校の美術で学びました。でもそれを引き出して下さったのは、黒木先生、あなた様でございます。多種多様な授業を考えるのには、さぞ苦労なさったことと思われます。また、これからも苦労することでしょうが、どうか、今のスタイ ルをつらぬき通して下さい。本当に一年間ありがとうございました。

とみ
この1年の感想として一言でいえば、「変な授業だった」であると思う。けっして悪い意味の「変」ではなく良い意味の「変」である。つまり今までの芸術、美術といわれる類の授業は、美術が不得意な私にとっては苦痛だった。しかし今年度うけた授業は苦痛ではなく、一種の息抜きだった。数少ないリラックスできるものだった と思う。もうこの授業はうけられないので、後輩にもこのFeelingを味わってもうらいたいので、変えずに続けてもらいたい。一年間本当に「変な授業」ありがとうございました。

みや「ローマは一日にしてならず」ということを面倒くさがりの私に嫌と言うほど聞かされた、あまり好感の持てない授業のように思えたふりをして、実はそれが良かったです。来年からも、もっともっと生徒からブーイングのくるような授業内容を考えて実施して下さい。肉体的にも精神的にも未熟な私を養ってくださり、本当に ありがとうございました。

なお
一年間ありがとうございました。最後の授業は感動しました。この文をかいている時、思わず涙ぐみました。なぜか本当にわかりません。ただ、ショーウインドウの話、手相をみてもらっている→実は結婚する夫婦の絵の話、プリントの「けずる」「守る」「こわさない」という言葉がとても印象的でした。絵を描けないで不満に思 っていましたが(絵が好きなので)、「絵はいつでも描ける、でもあんな授業は二度とできなかった」と今、思います。美術を選択してよかったです。

まゆ
私は小さいころから、目で遊ぶのが好きです。瞳に光を当てて瞳孔を動かしたり、夜、電気を消して暗順応に驚いたり、物体の手前に焦点を合わせたり、目を閉じて太陽の方を向き、何色が見えるか考えたり、、、、、。あと、心眼?この間の授業でこの言葉を知ってとてもうれしかったです。ずっと「目を閉じたときに、目自身で 見えるこれは一体何だ?」と、思っていました。デジタルだったり、白黒だったりと、かなり楽しいです。小さいころ、私はよく椅子に座ると、前屈みになって目を閉じて見ていたので、親に「目が悪くなるからやめなさい。」を心配されては、どこかへ行ってまたやっていたようです。この見えるものは動くので、正確に映像化で きたらすごいと思います。それから、目ではなく、脳で見ている夢にもかなり興味がありあます。2才か3才のころの夢で、私と母が寝ていると、すごい顔をした巫女さんが宙に浮いて、恐ろしくて、母を起こすと、「きっと夢よ。」と言われたというのがあります。でも、巫女さんなんて知らなかったと思います。赤いはかまと白 いきものであとで巫女さんだと思いました。私は目で遊ぶというより、見る、観る、視るが好きなのかもしれません。全然感想じゃないですね。でも、1つだけ言えるのは、いや2つ、2年になっても3年になっても、美術の授業やりたい、ということと、黒木先生は私の中では、すごい化学反応のようなものを起こしたということ です。

るり
1年間ありがとうございました。初めてやる授業ばかりで、とても楽しかったです。美術の楽しさが初めてわかったような気がします。2年生で美術の授業がないことがすごく残念です。

てつ
高校美術、一番部屋せまかったけど、一番充実していました。中学のときはどうしても美術美術しているというか、ベーシックな絵や工作からあまりはなれなかったから。この1年間の授業は、アイディアを考える喜びを再認識させてくれました。楽しかったです。やっぱ将来はアイディアを形にするような職につきたいです。広告 屋とか。あーなんで一年間しかないのかなー。まあとにかく一年間アリガトウゴザイマシタです。絵とかにたずさわるなら美大でなきゃだめなんでしょうか。教育の美術とかじゃダメなんでしょうか。美大は金かかってなー。

こま
僕は入学前、きっと水彩画やそれまでやったことのなかった油彩画なんかをやるんだろうなあ、という考えを持って美術を選択したのだが、それはみごとに打ち砕かれてしまった。でもそのおかげ(!?)で改めて、絵の具なんか使わなくても絵を描くことやものを作ることを楽しむことができるのだということを実感できたと思う 。また鑑賞する際の注意なども、とても勉強になったし、広告やCM作りなどもとても楽しかった。今年の授業はもう終わってしまったけれど、今までやってきたことが来年度、そしてこれからずっといかしていけるようにしたいと思う。

なお
心のかわら板今週は「私に美術のうんぬんを教えてくれたバスキアと黒木健氏へ・・・・・共通点は何をしでかすかわからないところ」・疑問1過去にアンドリュー・ワイエスと黒木氏の間で何があったのか?・疑問2何故、羽生ネタを多様しないのか?・疑問3黒木氏のレベルはなんなのか?・疑問4クロキ氏はBMAに反対派なの か?また他の生徒の反応は?・疑問5寝る前、必ず毎日やることは何か?・疑問6現在の美術室を愛しているか?答えられる範囲でいいんで、現在担任の未婚のK先生を通じて、ぜひ回答を送ってください。すんばらしい授業構成でした。思い出に残る授業よありがとう。甲殻類フェチらしいので、住所がわかったら贈り物としてカ ニ、エビ等を送らせて頂きます。下ネタ全般任せて頂き、とても女子の反応を楽しめました。次期VIP席に座る者へ一言言ってやってください。「ヌードとエロ本の境界線はない。」と。マジの話・・・・・実は絵を描いたり、物を作ったりするのが苦手で、一時選択を迷ったんですが、実際のところ、選んでよかったです。何もか も初めてで、とても楽しめました。黒木ぶしも最高だった。

とみ
教室はせまかったけどその分を先生の個性的な性格で十二分にカバーしていたと思う。すごく充実していた。人生最後の美術(たぶん)をすばらしい形で終われてよかった。本当にありがとうございました。レベル4の黒木先生、これからもがんばってください。

ほり
高校に入って初めて「美術」っていうのを実感しました。というのは今まで美術はつまらないことばかりでしたが、先生の授業は、毎回題材が変わって楽しかったです。さらに授業をしていくと横手高校の美術の授業はとても変わっているとのことで、全国的にも有名なんで、そういう有名なことをしている先生の授業が受けられて 、たいへん感激しました。これからもこの調子で続けてください。

ゆき
初めて見たとき、変わった先生だなあって思ったけど、やっぱり先生は変わっていました。I先生ほどではないにしても。先生が出す課題もやっぱり変わっていたけど、やっててすごくおもしろかったです。あんなにおもしろいテストを受けたのは初めてでした。すごく難しくて、悩んだことも含めて。だって上手くいくことばかり じゃ飽きてしまいます。ある先輩が、「生徒に芸術品を造る才能があるのではなくて、黒木先生にそれを芸術として見る目があるだけのことだ」と言っていたけど、それが理解できました。美術品を今までより広い見方で見ることができるようになったし、立派な環境や道具がなくても美術ができるということもわかりました。でも ひとつだけ。先生がルノアールを最低だといったことがあって、それがすごくショック!でした。私はルノアールがいちばん好きなので。絵というのは人の好きずきだから、先生が誰をどう思おうと私のは関係ないけど、それを口に出すのはどうかと思います。これから見る人が先入観を持ってしまうし、私みたいなのもいるでしょ 。私はルノアールも好きならダリにも興味がある、というずいぶん節操のない鑑賞者ですけれど、これからもずっと、どういう形であろうとも鑑賞を続けると思います。やっぱり、誰に何を教えてもらってももらわなくても好きだから。でも、繰り返しになるけど、その方法の幅が広がったことには本当に感謝しています。ありがと うございました。これからもよろしくお願いします。

なお
私達が今作っている作品は、世界で初めてのものなのだという楽しみと共に、知識もいろいろ得ることができてよかったです。とても楽しい授業を1年間することができてよかったです。さやあっという間の1年間だったが、沢山のことを新しく自分に吸収することができたと思う。美術の色々な分野に触れることができてよかった と思う。最後にこのレポートを書くということで、『美術』というものが何であるかを自分の中で明確にすることができて、1年の総まとめとしてテスト勉強がいそがしい中でもやったかいがあったと思った。来年また美術を受けられないのが残念でしょうがないが、1年間で学んだことを少しでも、これから生きていく中で生かし て自分の中の美術を持っていきたいと思う。

たつ
かわった授業ばかりで楽しかった。実物大デッサンをやってみたかった。とお僕は高校で黒木先生の授業を受けるまでは「芸術といったら絵や彫刻」という固定観念にとらわれていました。先生の授業で色々な話を聞き、作品制作の体験を通じて芸術を広い意味で解釈できるようになったと思います。1年間ありがとうございました 。

たか
黒木先生の授業は、中学校の美術とは違い退屈しませんでした。美術を楽しく受けることができたのではないかと思います(←中学校と比べて)。けど提出期限まで作品を完成させることができなかったことを本当に反省しています。よう期日を守らなかったり、その他様々な事で迷惑かけたりしてすみませんでした。美術は全12 教科の中で最も人間の原点を見ている授業だと思います。そんな授業をとても楽しく受けさせて頂き感謝しています。

よう
先生の授業は、常に「エッ、これも美術?」という疑問が常につきまといました。僕は今まで美術のほんの一部しか見ていなかったようです。そんな中、「あの人は美的センスがある。僕には才能がない。」などということ自体おかしいことだと思います。僕は1年間しか『黒木先生の美術』にしか触れられなかったので残念です。 もし自分が文部大臣になったら、是非、すばらしい美術室を先生にプレゼントしたい。

たか
この1年間美術の時間はとても楽しかった。何と言っても、(その後は書かれておりません。力尽きたようです)

ゆみ
美術室が狭いことは事実。しかし、もし美術室が広かったら、普通の美術になってしまったような気がしないでもない。異常なほどの狭さ、中学校の時の人口密度に比べたら、約5倍。不便なのも事実だけれど、だからこそ、ちょっと変わった授業ができて楽しかった。でもやっぱり広い方がいい。

まき
「奇想天外」という言葉がぴったりな授業だったと思います。先生もとてもミステリアスで、次のことを生徒たちに予想させないところがとても危険な香りがしてすてきだったと思います。4定のときの問1ですが、(自分で作るやつです)あれはとても楽しかったので、新1年生にもぜひ作らせてください。私は数学をほったらか して熱中してしまったほどです。1年間の美術の授業で私が学んだもの・・・・なんて、はっきり言ってそんなの分かりません。ただ自分の個性を思いっきり発揮できたような気はします。先生のモットー(!?)である「誰もやったことのない、世界で初めての授業」は参加していてとても気分爽快なものでした。2年生になると 、もう美術はないわけですが、何かおもしろいことをやるときはぜひ誘ってください。精神年齢は24歳のままでいてください。終わり。

きょう
1年間の授業の中で私が一番楽しかったのは、ひたすら波線を描いたことです。思えば私は小学生の頃、1ミリの方眼用紙に、コンパスの針を1ミリずつずらしながら円を描いたりして遊んでいました。すごく夢中でやっていてふと気がつくと、方眼紙が真っ黒になるほど円を描いていたこともありました。私は何も考えずに。ただ ひたすら手を動かす作業が好きなようです。私は道で花を見つけたとき、人生について考えたことなど一度もありません。「もうすぐはるだなあ(うきき)。」などと思っているLEVEL1の人間ですが、がんばってLEVEL3ぐらいになりたいです。でもLEVEL1の人間が感じるうきうきする気分もなかなか捨てがたいと思います,かな 。黒木先生の授業は、今までやったことのないものばかりで、おどろきの連続ってな感じでした。「変わった人だなあ」と思いつつも楽しんで授業をうけることができました。これからもおもしろげな題材を見つけ出してください。

たけ
表のレポートにも書いたとおり、小、中とあまり個人の想像力や、自由というものが必要としない、されない授業をしてきたので、高校にきてこの芸術を習って正直いって驚きました。何もかも想像力を必要とし、なおかつ自由で、もっと小さいときからこんな授業をうけていたらきっとコンセプチュアル・アートも感覚だけでも理 解とはいかなくても感じることができていたのではないかと思います。こんな美術の授業が広がればもっと芸術を楽しめて、真剣に取り組める子ども(高校生)が増えると思います。一年間ありがとうございました。

こう
黒木先生の授業を一年間受け、これまでの美術の授業に対する考えが一変しました。黒木先生の発想力豊かな授業方法、こんなちんけといえば悪いんだけどまさにちんけという言葉がぴったりの美術室での内容の濃い授業がなにより楽しかった。美術の作業をしていて楽しいということはこれまでなかった感覚だったのでとてもうれ しかったです。他の人が見れば美術の授業に見えないようなこともあったけどそれはそれでまたよかったのではないかという思いです。一年しか授業をうけられないというのが残念でしかたありません。もう一つ残念だったのが、とてもやりたかった油絵ができなかったことです。中学で一度油絵をやり高校でもっとレベルの高い油 絵がやりたかった・・・・・・・。まっそんなことで機会があったら先生の「楽しい」美術の授業をうけさせてくれたらうれしいなあ。ほんとに一年間迷惑かけました。

こま
先生のおかげで美術の新しい面を発見することができたと思います。今までにない発想の授業でとても新鮮でした。できれば2年になっても授業をしてもらいたかったです。これからは美術というものをもっと広い意味で理解できるような気がするし、また美術だけでなく他のこともいろいろ違った見方をして新しい発見をしていき たいと思います。1年間本当にありがとうございました。いろいろな意味で一生心に残る授業でした。

あき
部屋が狭かった。でも先生のアイディアによりなんとか無事に一年の授業を終わらせることができた。中学までの美術等に比べて楽しくできた?ので良かったと思う。今度は「黒木先生の授業は美術か」ということでディベートしてみては?美術ぢゃなかったのもあったかな・・・・・・・?こう私は今年一年、横手高校で美術がで きたことをとても嬉しく思います。それはいろんな理由からですが、先生が盛んに言っていた様に、世界で初めての授業は、本当に初めてっぽいものもあればもともとあったものに一工夫した様なものまでいろいろありました。中でもユーもしゃは中学校のころ、だるいだるいと思っていた模写が、頭を使う楽しい美術に変わったの が驚きでした。これからも楽しく、そしてめずらしい美術を期待しています。楽しい作品ができたらよんでください。(PS机、その他もろもろ実は微妙に不便でした。美入野会のみなさんにもっと協力してくれるように願います。)


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 ☆ 美術の授業を通して身につけたこと(その2)
by yumemasa | 2008-11-26 23:22 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明