全道大会への参加お礼

「全道造形教育連盟報」(紙媒体)の原稿を掲載させていただきます。たぶん、発行された時期だと思いますので。
 さて、原稿紹介の前に、下の写真を紹介させていただきます。これは全道の各学校に配布したチラシ。本当は全道の小学校の先生全員に配布しようと思っていましたが、手違いから、半分程度も配布できませんでした。
 実は、今後研究会を開催される地区には是非このような取り組みをしてほしいと思っています。どうでしょう?配布は各地区委員に依頼するということで。

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 石狩造形教育連盟 研究部 山崎正明

いしかり北広島大会に多数参加していただき、石狩のメンバー一同本当に大きな喜びを感じています。
 道内だけではなく、本州からの参加もありました。また、はじめて図工の研究に参加された先生、免許外で指導されている中学校の先生の参加もありました。「美術教育支援」ということも重視していただけに、うれしい出来事でした。
 提言や分科会の協議では、当たり前のことかもしれませんが、研究の主題に沿った話し合いがなされたことも、参加者と共につくる研究会という点で、確かな手応えを感じさせてくれました。例えば、研究協議で話し合われている内容が従来の「物語の絵」の指導のあり方になっているので、そうではなく、「何を育みたいのか」で協議しましょう、といった話になったり。研究会の前に、webサイトではもちろんですが、研究説明を日程の最初にさせていただいたこともよかったと思っています。
 ただ、授業では子どもの表情がやや硬いのではないか、という感想も一部いただきました。本時での「育みたい力」は、確かに指導案の通りなのですが、もっと強弱があってよかったかもしれないという反省もあります。またどのクラスも一度もプレ研をしていないということもあるでしょう。これは今後の課題とさせていただきたいと思います。
 さて、参加者のみなさまからいただいた子どもへのメッセージ、これは、何より子どもへの励みや自信にもつながりました。学年だよりや学級だよりにも活用されたりし、保護者へ美術教育の大切さを伝える役割も果たせました。
 提言については、「もう一つの公開授業」ということで、力を入れさせていただきました。Webサイトでは、むしろ提言が中心であったと言っても過言ではないでしょう。事前の打ち合わせ会議やメーリングリストも有効でした。提言者とも共同研究を目指してきましたが、その過程での他地域との連携は刺激になり、研究を活性化させてくれました。
 大会二日目の大橋功さんの講演会やワークショップへの参加は予想を超える参加となり、一部ご迷惑もおかけしましたが、皆様のニーズに応えられたのではないかと手応えを感じております。
 またDVD「かく・つくる・みる」も170部もご購入いただきました。図工美術の基礎を学べる研究会の一貫で製作したものですから、これもうれしいことでした。
 最後にこの研究会を通して私たちが変わったこと、それは、授業の中で「育みたい力」をより意識するようになったことです。そして、授業を見る目が変わりました。活発だとか集中しているというよりも「子どもの心や頭の中で何が起きているか」という視点で授業を見るようになったことです。
 ですから授業を語る時、笑顔が多くなりました。それは、その授業を話す先生が子どもの姿を思い浮かべているからです。
この研究会での成果や課題をもとに、日々の授業の充実させていきたいと思います。
 北海道全体でつながりながら、互いに高め合っていきたいです。旭川、函館そして全国大会。

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by yumemasa | 2008-12-01 02:32 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明