「美術の授業にカメラ」 北海道 レポート(その5) |

ですから、このことはいつもやっていることの延長です。が、今回は、見る人を楽しませるという感じ、遊び心を加えてもいい、また、従来通り授業を通して感じたこと考えたこと、あるいは作品解説でもよいこととしました。
何しろ写真が4枚ありますから、いろいろな工夫が可能になります。おまけに、いつも通り色画用紙や色鉛筆、ペン等もあります。
これは、レイアウトを考えることで「 バランスをとる力」を伸ばす(重点)ことをねらっています。
生徒たちは完成した写真を見てまた感動。やはり自分のつくった作品がかっこよく見えますし、写真という別の作品にもなっているからでしょう。
で、4枚の写真をもとにすぐにいろいろ並べることをはじめました。
「今回は今まで身につけてきたバランス感覚を生かして、かっこいいレイアウトに」って話したあと、「4枚の写真を並べた時、隙間なし、隙間1ミリ、2ミリ、1㎝…というように隙間の広さだけで全然違いますからね、」って話ました。
この隙間の話をしたのはレイアウトを工夫することを楽しむだけではなく、よりよいレイアウトにするための「追求」する姿勢を引き出すためです。








今回の授業では大きく3つの表現活動がありました。そして同じ数だけ鑑賞があります。
1、「あかり」をつくる
2、写真をとる
3、作品紹介をつくる
従来だと1だけで終わったことが、2、3、を加えたことでこの「あかり」における学びはとっても深くなりましたし、喜びも増えました。
授業時間数で2時間、増えたことになりますが、それ以上の価値を生み出したと思います。
今回、カメラを授業に取り入れたことは、生徒の学びを広げ、深めたということで、大変効果的だったと思います。


それにしても、すずきさんが言い換えてくださった言葉、ものすごく、わかりやすいです。そう、何度も価値を再発見するという感じです。
すずきさんの授業がどうなるか、楽しみです!