美術館のポストカードを使って鑑賞授業(その2)
2009年 01月 25日

指導された狩野先生にいろいろお伺いしていると、下の模造紙を見せてくれました。
作品を鑑賞して感じた、見つけた子どもの発言を書き込んでいったそうです。写真ではカラーペンで言葉を書いていますが、授業では鉛筆でメモしたということでした。写真を選んだ視点は絵の中に想像がふくらみそうなたくさんの要素があるからということでした。

狩野先生が子どもたちのつくるものを見ていて楽しくてしかたがないと話しておられました。この授業について語るときも終始笑顔でした。







ただ、この実践がよいということで形をだけをまねして、じゃあ、もっとかっこ良いレイアウトにさせようなどと考え、作品の完成度に向かっていくと、このブログで取り上げて紹介させていただいた意味がなくなっていきます。
何をつくらせるかというより、やはり何を育てるか、ということです。
ですから、この授業とこの前に実施している鑑賞の授業はセットになっているのです。
《関連記事》
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そして最高にいいのが,自分のテーマに沿って集めている点だと思うのです。某学会の懇親会挨拶で某氏がおっしゃった「鑑賞って言葉自体が気にくわないんだよ。どこか立派なものをさも“見させていただきます”って感じが!」に多少関係してくるのですが,子どもが自分の視点で“お高い芸術作品”をバッサバッサと自分のお気に入りボックスに入れて“私のもの”になっていくような爽快感があります。
多くのものからテーマに沿って分類することってとても能力や勇気がいることだと思うのですがいかがでしょうか。大人だからそう思うのかな。ビジュアルものであればテーマ以外の要素も見え隠れするであろう状況の中,自分の意志を守りながら判断し決定していくという行為の連続はあっぱれです。
とにかくこの実践は「イケてる」と思います。
追伸 「イケてる」をネット検索したら,もともと関西圏で使われていたものらいいですよ東良先生(^_^) →日本語俗語辞書
だって、私のギャラリーに来てくださいってことですから。
日常会話でもたとえば「ワイエス展、見にいこうか。」ですよね。デートで彼女を誘うのに「セザンヌ展、鑑賞に行かない?」って言うのはちょとなあ。
とにかく、美術を身近に感じさせたいなあ。














