美術館のポストカードを使って鑑賞授業(その2)

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指導された狩野先生にいろいろお伺いしていると、下の模造紙を見せてくれました。
作品を鑑賞して感じた、見つけた子どもの発言を書き込んでいったそうです。写真ではカラーペンで言葉を書いていますが、授業では鉛筆でメモしたということでした。写真を選んだ視点は絵の中に想像がふくらみそうなたくさんの要素があるからということでした。
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狩野先生は美術教育を専門にされているわけではありません。たまたま鑑賞の教育も必要があるといことから、はじめたそうです。でも個人的には美術鑑賞が大好きだそうです。他の先生が学級経営の研究実践ではご活躍されているということでした。
狩野先生が子どもたちのつくるものを見ていて楽しくてしかたがないと話しておられました。この授業について語るときも終始笑顔でした。
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このような複製は画集と同じように「美術館」とつながっていくと思います。そしてこの実践は表現ともつながっています。
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私はこの実践に惹かれました。それはこの実践がつくる子どもの豊かな「学び」が感じられるからです。
 ただ、この実践がよいということで形をだけをまねして、じゃあ、もっとかっこ良いレイアウトにさせようなどと考え、作品の完成度に向かっていくと、このブログで取り上げて紹介させていただいた意味がなくなっていきます。
 何をつくらせるかというより、やはり何を育てるか、ということです。
ですから、この授業とこの前に実施している鑑賞の授業はセットになっているのです。


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Commented by 黒木 健 at 2009-01-30 06:11
ポストカードという発色が良く厚みがあるものを使っているところ,何より地元の資源を活用しているところがいいと思います。
そして最高にいいのが,自分のテーマに沿って集めている点だと思うのです。某学会の懇親会挨拶で某氏がおっしゃった「鑑賞って言葉自体が気にくわないんだよ。どこか立派なものをさも“見させていただきます”って感じが!」に多少関係してくるのですが,子どもが自分の視点で“お高い芸術作品”をバッサバッサと自分のお気に入りボックスに入れて“私のもの”になっていくような爽快感があります。
多くのものからテーマに沿って分類することってとても能力や勇気がいることだと思うのですがいかがでしょうか。大人だからそう思うのかな。ビジュアルものであればテーマ以外の要素も見え隠れするであろう状況の中,自分の意志を守りながら判断し決定していくという行為の連続はあっぱれです。
Commented by 黒木 健 at 2009-01-30 06:12
そしていつも思うのがこのような題材って高校でも可能な訳です。場合によってはこのような結果に到達できない高校もあるでしょう。発達段階云々や図画工作→美術→芸術という出世魚のように名前が変化していく教科・科目にあって,生徒自身の能力は出世しているのか,もっと伸ばすことができるのではないだろうか,いやいや衰退しているのではないだろうか,高校では何をすべきなのだろうか,いろいろ考えてしまいます。
とにかくこの実践は「イケてる」と思います。
追伸 「イケてる」をネット検索したら,もともと関西圏で使われていたものらいいですよ東良先生(^_^) →日本語俗語辞書
Commented by 山崎正明 at 2009-01-31 01:10
私のもになっていくという感覚、わかります。そう、好きな作品もっていってもいいですよ。って言われているようなものです。けれど、集めたものでまた何かを表現する、これはおもしろい。
だって、私のギャラリーに来てくださいってことですから。
Commented by 山崎正明 at 2009-01-31 01:20
そう「鑑賞」については何かいい言葉はないですかね、ってことはよく耳にしますね。私も最近作品を見るという言い方もけっこうしています。
日常会話でもたとえば「ワイエス展、見にいこうか。」ですよね。デートで彼女を誘うのに「セザンヌ展、鑑賞に行かない?」って言うのはちょとなあ。
とにかく、美術を身近に感じさせたいなあ。
by yumemasa | 2009-01-25 16:31 | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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