写すことは感じとる心を広げてくれる

 アルテピアッツア美唄で 森山大道さんのトークがありました。森山大道さんは、APAの「美術の授業にカメラ」にも賛同していただいてます。今年東京であったシンポジウムでは全国造形教育連盟の永関委員長と共に貴重な発言をされています。
 
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すでに70歳を超えておられるのですが、かっこよかったです。お話の内容はとてもわかりやすく、飾らないけれど、どの言葉も聞き逃してはいけない気がしました。

写すことは感じとる心を広げてくれる_b0068572_21525620.jpg印象の残っている言葉を正確ではないけれど、いくつか紹介させていただきます。
「一枚の写真を いろいろな人の感性で 見てもらった方が 写真が生きてくる。」
「写真の向こうにあるものってやっぱり思い出かな、写真の一番のよさって恋人や家族や家などを写したり、とにかくそこからはじまるのじゃないかな」
「こうして30年前の写真を改めて見ると、新鮮であったし、写真って最終的には記録だと思った。」




山崎の質問に対して…
「写すってことは自分と世界との対話」
「写すことは 感じとる心を広げてくれる」
「写真は攻撃的な人や外向的な人はもちろん内向的な人にも向いている。オールマイティ。小中学生にも向いている」

大道さんの30年前の北海道の写真を見て、さらにトークに参加して思いました。テクニックではなく、何を感じ、どう生きていくのか、そんな根源的なことを考えました。
「撮りたい気持ちがつんのめっている。とっさに瞬間的に撮ることが多い。」そんな言葉も印象に残りました。

下はAPA NEWS 「 瞬」No,113から一部転載したもの。
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DAIDO MORIYAMA
by yumemasa | 2009-08-24 21:53 | 美術って何だろう? | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明