「始めよう、カメラの授業!」ピエ ブックス

 これは展覧会の目録でもあり、授業マニュアルでもあり、図工美術の授業にカメラを取り入れることの魅力を確かめるものでもあり、子どもの新鮮な感性に触れるものでもあり、立体作品集でもあり、図工美術の価値を社会に発信するための装置でもある。

始めよう、カメラの授業! PIE BOOKS ピエ ブックス

●amazon 始めよう、カメラの授業!

 この表紙の撮影している子どもたちの様子をよくご覧くだくと、一歩踏み込んで撮影しているのがわかります。携帯電話のカメラでメモとして撮るのという行為とは意味が違います。
 作品としての写真を表紙に使っていないのは、子どもの撮影する姿、つまりそこに見える感じる心を大事にしているからだと思います。
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この写真集を同僚(美術の先生ではありません)に見せると、みな、子どもの「感覚」に驚きます。一人でも多くの方にぜひ手にとってご覧いただきたいです。

 私も授業をさせていただいて実感していますが、カメラの授業は今後も大事にしていきたいですし、今後もその実践は広まっていくでしょう。



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↑本の最初に授業の進め方が書かれています。私も授業をさせていただきましたが、まったくこの通りに忠実にやりました。非常にシンプルな授業構成ですから、子どもの姿がとってもよく見えます。
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↑造形教育連盟とAPAで話し合って、この取り組みでは「子どものつくった造形物を被写体とする」ことを条件としています。カメラを使った授業はいろいろ考えられますが、図工美術の授業らしさを強調するために考えだされた条件です。
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↑この作品集では子どものコメントが同時掲載されています。これがとても大事だと思っています。子ども理解のヒントになるからです。子どもの作品を展示するときは「子どものコメントも添えて」というのは、私もここ数年とっても大事にしていることです。それだけに、この作品集を見たときは非常にうれしかったです。
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2008年の全国造形教育研究大会大阪大会のとき、代議委員会で「図工・美術の授業にカメラ」の取り組みを大事にしていくことが永関先生から提案され、全体で確認されました。
それが、もうこんな形になりました!

この本に掲載されている発起人の顔ぶれを見ると何とうれしいことか。協賛していただいてる企業の多さも心強いです。

 鈴木英雄副会長をはじめAPAスタッフの方々が仕事の合間をぬってボランティアで子どもたちのためにいろいろしてくださることにひたすら感謝です!

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Commented by にしお at 2010-04-20 09:52
こんにちは、熊本の西尾です
昨年度はAPAさんの協力でカメラの授業を取り組ませていただき感謝しています。今は学校を離れ(入院中)取り組めませんが、今後、すそ野が拡がっていくことを願っています。
Commented by yumemasa at 2010-04-20 19:52
西尾さん、もしかしてi Phoneでの投稿ですか?
しっかり充電してくださいね。退院のあかつきには、放電していただきますので。
西尾さんのつくってきたMLが、こうしていろいろなところで生きてきていますね。
カメラの授業、大事だと思います。そして美術教育の存在をアピールすることにもなります。
Commented by hakusuke at 2010-04-20 21:46
メールの返答ありがとうございました。かなり参考になりました。ちょっと大きな美術行事ととらえ,職員にも関心をもってもらえるように働きかけたいと思います。また,カメラを使う意図について,もう少し自分でも整理しておきます。
図録ともなっているこの書籍。いい内容ですね。
Commented by 山崎正明 at 2010-04-20 22:01
とにかく、どんどん撮ってもらう、そうすると子どもはいろいろな発見をします。撮影する角度、周囲との関係、構図、いろいろな要素がからみます。
APAのウェブサイトで再度、実戦例をご覧になるのもよいでしょう。気になるのは学級の数です。大丈夫かなあ。
そこがクリアーできれば、いいですね。
by yumemasa | 2010-04-19 00:22 | 本(美術) | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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